日本が熱帯林とそこに住む先住民族の
生活・文化を破壊している!!

熱帯林が危ない

熱帯林は地球上の生物種の半数以上が生息し、大気の循環の調整、温暖化の防止、保水、土壌の流出の防止、薬の原料の提供、先住民族の生活の支え等、様々な恩恵を人類に与えてくれます。その熱帯林も今世紀に入り既に半分が失われ、世界資源研究所の推定では年間2000万haもの熱帯林が消滅し続けています。

生活・文化を破壊される先住民族

マレーシア、サラワク州では年間40万ヘクタールもの森林が商業伐採によって破壊されています。伐採は先住民族の先祖伝来の森で先住民族に何の断りもなく行なわれることが多く、お墓までもが伐採用の道路に踏みにじられることがあります。先住民族は森林から動物や果実を、川から飲み水や魚を得て生活していましたが、伐採の影響で川は汚れ、動物が魚はとれなくなり生活困難に追い込まれています。栄養失調や皮膚病や眼病に悩まされ、精神的にも限界が来ています。
先住民は伐採をやめるよう政府への申し入れなどを行ないましたが、事態は一向に改善されず、1987年4月、伐採道路の封鎖に踏みきりました。伐採反対の活動をしたためにこれまで500人以上の先住民族が逮捕されていますが、その後も道路封鎖をたびたび繰り返しています。

熱帯林を食い尽くす日本

世界人口の2%にしかすぎない日本は世界一の熱帯木材輸入・使用国で、世界貿易の中で丸太の5割以上、加工品の3割近くを占めています。
日本は1960年〜70年代にフィリピン、インドネシアから熱帯木材を大量に買い付け、これらの国々の森林破壊に大きな責任を負っています。フィリピンでは木材輸出力が70年代に減退し、インドネシアでは1985年に、丸太の輸出を完全に禁止する措置をとっています。
その後、1985年頃より92年まで日本は熱帯産丸太の8〜9割をマレーシアのサラワク、サバ州に依存しています。サラワク州産出の木材の約半分は日本へ来ているのです。サラワク州では1990年にITTO(国際熱帯木材機関)から過伐であるとの勧告を受けていますが、91、92年と勧告以上の伐採が続いています。サバ州でも1993年に入り丸太輸出が規制されているなど、資源の枯渇は明らかです。(2004年日本熱帯材輸入統計(ITTO)はこちらへ)

熱帯材は日本国内においても5割が建設・土木に、3割が家具に使われます。100年かけて育った木であっても、コンクリート型枠になっては2〜3回で使い捨てられたり、家具になっては引越しのたびに捨てられたりしています。住宅となっても20年もすれば建て替えられてしまう場合がほとんどです。

取り組みの遅れる日本

 オランダでは8割、ドイツでは数百もの自治体が熱帯材の使用停止あるいは削減するための条例を制定するなどの取り組みを行なっています。アメリカでもサン・フランシスコ市、サンタ・モニカ市、ニューヨーク州など次々と熱帯材の不使用条例が制定され、オランダのドルトレヒト市では民間の熱帯材売買も禁止されています。ヨーロッパ議会やグローブ(地球環境国際議員連盟)でもサラワク産材の輸入停止が決議されています。
これらに対し日本では93年7月時点で、熱帯材の使用削減へ向けての方針発表など何らかの取り組みを行なっている自治体が約20程あるに過ぎません。それらは具体的な使用量削減へは非常に不十分なものであり、熱帯材の不使用条例への動きも一向に見受けられません。

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