フランスワールドカップ予選
1997/9/19 対UAE(アブダビ、ザイードSCメーンスタジアム)
勝ちに等しい引き分け?!
アウェー注目の初戦、対UAE戦は引き分け。考えさせるゲームだった。「結果良し」と思えば良いゲームとも言える。負けない戦いはしたと思う。ただ、日本の方がこのゲームでは実力的に上に感じたので、これを分けたのが後で悔いとならなければねば良いのだが、、、。
前半立ち上がりの日本のFK以外、異様なほどのスローペース。全体に身体が怠そうで予想以上の暑さと湿気のようだ。動けない選手達が慎重に行こうとすればするほどミスが目立つ。動けないからパスコースが出来ず無理なキープをして取られる悪循環。瞬時の判断も予想以上に悪く、身体のキレがない。あの中田が散漫なミスを連発するのだから。でも、その中田とカズがシュートを枠に跳ばしてくるあたりは流石だが。体力勝負になれば不利だし、あの環境に慣れてる方が有利なのは当たり前。底の山口の負担を気にしてたら引き気味の名波が相当辛そうだ。守りの意志がひしひしと感じられるが、気持ちが先走って落ち着いてボールキープが出来ないようだ。ミスが多く自分たちで自分たちの首を締めてる。もっと自信を持ってボールを回せば良いのに。ドゥンガが言ってた「ボールを動かして相手を疲れさせる」が出来れば、、、。日本の特徴のバランスの良さがなく、見ていて選手達は暑さからか思うように動けないのかなと思う。想像以上のアウェーの環境なのだろうか?
名良橋のケガで中西に交代。日本の右サイドが利いてたので残念。相馬のサイドは相当研究されてるみたいで、左サイドからの効果的な攻めが出来ない。そして相馬がボールを奪いに行って交されるとピンチになる。バランスを崩すのが怖いゲームだ。そして、タブーのような長いスピードを生かしたドリブルが効果的だと思うがその反動のリスクが怖く、前半はお互い体力温存のサッカーようだ。ただ、日本の方が力が入りすぎてるような気がしたので後半に疲れが出なければ良いのだが。
前半の終り間際のキープからの揺さぶり、城のタメそして名良橋から折り返しで中田のヘッドは形といい見事。決まったと思ったのが、、、。あの場面、ボールを簡単に動かしタメを作ってオーバーラップからのセンタリングとミスさえ減らせば、形は出来ると思う。素早い回しさえ出来れば、、、。日本の攻めは絶えずバランスを保つ事だと思う。その為には運動量が他のチームより必要になる。個人個人のフィジカルの不利を補うには、運動量とスピードだと思う。ただ、そのスピードを出そうとすればするほどミスが多くなる。このミスをいかに減らすかが大事だと思う。攻めに出て守りのバランスを崩した時のミスが命取りになる。それは、ワールドカップ出場のどの国もでも同じだと思う。攻めと守りはほんの僅かのミスで変わるものだ。相手の弱点を攻め、チャンスに確実に攻め上がれる状況判断。悪い時間帯をいかに減らすことetc。とにかくUAE戦は、見ている僕でさえ疲れる消耗戦だったと思う。代表の個人レベルがもう少し上がれば、確実に勝利を得る事が出来ると思えた。
さてその消耗戦での話。後半でいよいよ選手を代える。まず、城を本田に。これは、UAEの勝負策のバヒトにマンマークをつけるため。後手だけど反応としては良いのでは。問題は、ゲームが動きだした日本の勝負処での中田の交代だと思う。それまでの中田なら交代ものだが、代えようとした時間帯は相手のUAEも落ちてきて、中田の長い速いパスが生きてきた時だから。これは、結果論だと思うけどやっぱりあそこは、名波を代えるべきでは。難しい判断の局面だけど。攻めを取るか守りのバランスを取るか。名波のボールサイドで無いところでの頑張りは相当あったように思える。だがら監督は守りのバランスを考えたんだろうけど。
次の場面での森島か岡野かは、選手の状態と監督判断だと思うのできっと森島が良いとの判断なのだろう。中田に代えて岡野は有りえない(長いパスを出す選手がいなくなるので)と思うので森島の個人技に期待をしたのだろう。ならば、ペナルティに飛び込むドリブル、敵陣でのかき回しをもっと多用したかったはずなのだが。だが。廻りの疲れが酷く押し上げも出来ず、UAEの長いパスが怖くディフェンスラインが下がりぎみで間延びした辛い場面が多かった。もう少しファウルを取れればチャンスも増えたはず。セットプレーでのファーサイドの井原は制空権を得てたから。もっと代表は相手の嫌がるプレーをするべきだと思う。綺麗なサッカーというか型にはまったサッカーは慣れると怖くなくなるから。レフリーが流し気味だったのもあるが、ファウルを貰えば確実にチャンスになるし、森島の役割はそれが狙いのはずなのだが。また、セットプレーで井原が上がって来れば相手は否応なしでも反応しなければならなくなるのだから。でも驚いたのが、幻の得点シーンのオフサイドって井原、小村のディフェンダー二人が。アウェーで速攻のチームに対して思い切った事をしている。前半の立ち上がりもこの二人が飛び込んでるし。クリアーからのカウンターが少なくて良かったけど、速攻に対しての対処は出来てるのだろうか。その場面がホームの時少ないことを望みたいものだ。
それと川口が今一つのような気がするのだが。特にハイボールに触れられれば良いが何本かは下部ってる。前への飛び出しは素晴らしいのだが、上背の問題が気になりる。いつかやられそうで、、、。プレー全体ももう少し余裕を持ってやって欲しいのだが、年齢でしょうか。
ある意味で死闘を繰り広げ帰ってきて休むことなく韓国戦を向かえる。一方の韓国は、調整充分で乗り込んでくる。9月28日の国立競技場は大変なゲームになるが、どれだけ体調が整うかだろう。条件は韓国有利でしょう。地獄の戦いを引き分けた今、次の標的はグループ1位の韓国をホームで叩く事なのは明確のはず。引き分けを良しと考え前を向いて戦って欲しい。そして、監督同士の戦いでもあると思う。
最後に国立競技場での素晴らしい勝利を期待したいと思います。韓国の個人的強さに怯むことなく自信と勝つ気持ちを持って最高のパフォーマンスを見せて欲しい。健闘あれ。
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