フランスワールドカップ予選

 1997/11/ 1 対 韓国(ソウル 蚕室スタジアム)

勝ったことを喜びたい!だが、勝利で忘れちゃいけないこと

劣勢を覆しての勝利。内容も完勝だったと思う。あまりにも無気力な韓国は、どうしたのだろうか?この試合があの日本でのゲームと入れ替わってたら、歴史が違ってたかも、、、。でも、忘れてならないのは、この勝利で協会も長沼会長の責任が無くなる訳では無いということ。



まるで、加茂サッカーの集大成の様な試合。先制、追加点、申し分の無い試合だった。岡田監督の采配も良かった。本田投入を裏切り平野投入はお見事だった。「前へ」を実行して勝った試合、それも敵地韓国での完勝は、何をおいても喜ぶべきことだと思う。

勝ったポイントはいくつか有ると思うけど、僕は最終ラインの差だった思う。井原が戻り秋田、相馬、名良橋のフォーラインは、余裕を持ってたし自信があったように見える。小村、井原より秋田、井原の方が譲り合いもなく、しっかりするようだ。そしてそのカバーを名良橋、相馬の頑張りは利いてた。もっとも鹿島組みは、もともとフォーバックだし慣れてるはずだ。そして、韓国の攻めの起点を潰す作戦がチームに行き渡ってた事。北澤、カズ、呂比須、それに名波、中田の前半の運動量は驚異的だった。そして、早い時間の点と次の前半37分の追加点が非常に大きかった。韓国は、洪 明甫の欠場で代わって入ったリベロの張 大一がまだ試合に慣れない開始直後、まだ、マークの確認が出来ない時にサイドを崩され先行された。追加点もマークが甘くなり、張 大一がラインを作れず、自分が残ってたためにオフサイドを取れず、慌てて取りに行って相馬にかわされ、センタリングを合わされての追加点。あれが大きかった。1- 0で折り返ったれば、地元の韓国の追い上げが日本は怖かったはず。でも、あの時間帯での追加点は、日本に行けると思うに十分なエネルギーを与えた。

あの場面で、張 大一が相馬に対したとき、張 大一自身がオフサイドを取れずに慌てて行った事で、ボールを取りに行ってしまった為、相馬が誘った間合いに乗って来たことで勝負あり。あのレベルでは、ディフェンス側が無闇にボールを取りに足を出したら敗け。相馬にしてみればコースを切られるほうが嫌だったはず。まさにあの場面が経験の差だと思う。この日の相馬は良い動きをしてたけど、彼の長めのセンタリングは正確性がない。でもペナルティエリアに入ってのドリブルは彼の真骨頂だ。最近の相馬がダメだったのはあそこまで入り込めなかったからだ。この2点で日本が3点目を取れば、勝負ありの展開。

流れが日本に傾いてる時に有利なアクシデント。前半の終りにケガをおして無理して出場していた雀 竜洙が秋田と競り合いで鼻の骨を骨折。これでアウト。韓国は攻めの中心選手がいなくなった。完全に韓国のリズムが狂ってる。攻め方がカウンターのみ。中盤で繋ごうとすると日本の餌食になるからドリブルの突破と無理な放り込みをするが、まるで怖さがない。おかしい、韓国。


後半が始まる。来るか韓国。いよいよ面白くなる。いきなりの日本の攻めで呂比須がフリーでキーパーと1対1。これを決めたら本当に勝負が決まったのに、、、。問題は、いかに追加点を入れて相手の戦意を無くすことだと思う。決めるところで決めるか決めないかが勝負に勝つか負けるかの分かれめに成る。
一気に韓国の攻勢になる。ただ、この日の日本は敵陣でのボールキープが多く、ボールを取られてもある程度の余裕があり、じっくりボールにプレッシャーをかけることが出来ていた。井原の存在は大きかったと思う。それと秋田。この二人のラインは良かった。下がることを避け中盤を押し上げ、オフサイドを取れたことが大きかった。まぁ、雀 竜洙という存在が本調子で無く、途中から居なかくなったことも大きかった。


流れが韓国で、でも思ったほどシュートが打てない韓国。焦る、そしてミス。日本と韓国の立場がこの試合に関してはいつもと逆になってきた。取ったボールを回せる。山口さえミスしなければ怖くない。山口のパス回しは怖い。中田、名波が利いてるのだから早めに渡せば良いのに、キープをしてコースが無くなり慌ててパスをしてミスをする。簡単に渡してポジションを取るべきなのに、、、。余程この人攻めが好きなのだろうか?ただ、コーナーのこぼれ玉のシュートは上手いと思うけど、、、。ボランチの上手い人いませんかね?


なかなか点の取れない韓国は、攻めのリズムを変えようとする。高 正云に続き徐 正源も代える。韓国が焦ってる。この試合のスタメンに韓国がいつもの選手を使って来たことは、日本にとっては幸いだったと思う。思うに怖かったのは、この試合を若手の選手のステップとして考えて若手を先発から使ってくることだった。特に前目の選手の未知の力は、試合でしか判らないなものだから、思い切ってホームで暴れてやろうとする選手の方が怖かった気がする。ワールドカップに出場が決まったのだから、その方がチーム力が上がる気がするのだが、、、。だから、高 正云にしろ徐 正源は怖いけど日本にも充分情報があったとはずだから、、、。逆にデフェンスは、経験が大事だと思う。この試合の張 大一は、良い勉強になっただろう。そう、これが韓国の財産になるのだ。

カズが仲の良い雀 英一との接触で互いにイエロー。2枚目だ。呂比須も意味不明のヘッドの競り合いでイエローを貰う。ツートップが次の試合に出られなくなった。カズは自然にその時が来たなって感じだけど、呂比須は痛い。彼の足元のキープは今の日本には大切。特に中田が生きてくるから。頭の良い選手は、意味があると思うと行くけど、無意味なプレーを嫌う。カズのキープでは流れが止まるが、呂比須のキープは前に行こうとするから。動きながらキープなのでスペースが出来て、簡単に生きたボールが出る。リズムが良いのだ。今日くらい、ふたりのパス交換が生きればチームは楽になる。

そろそろ、本田の投入かと思ってたら、岡田監督平野を使ってきた。確かに後半は、日本の左は死んでいたが、それは相馬の足の所為だろうしスタミナも無くなったのだろう。右の中田が利いてたから、左を生かそうと考えたのだろう。ラインを下げたくない戦い方を選ぶとは、強気で余程この日の代表に自信があったのか。その平野、もう少し流れが読めれば良いのに。自軍から良い感じの繋ぎで平野へ渡ったのに、あっさり放り込む。前でキープをしたいのだから、、、。彼もこれからどう伸びるか期待したい選手だと思う。


雀 英一が中田をケズって2枚目。ついに、決まった感じがする。韓国もこれでギブアップって感じ。日本の回しに取りに行けない。いよいよ歴史が刻まれる瞬間だ。監督、ここでもうひとつ仕事があるはず。次の試合の準備でしょう。トップを代えるべきです。思い切って2枚代えるのも良かったのでは。相手は10人で残り時間から考えて、控えの選手をピッチに立たせるべき。何故、そこまでやらないのかな?活きの良い選手は、ボールを追うだろうし、追加点を入れれば次へ繋がるのに、、、。

試合が終わった。日本の完勝。韓国は怖くなかった。韓国は舐めてた、絶対に。自分達が強いと過信してたと思う。頭では解っていても、あれだけ中盤を抑えられたら日本が勝つのだ。そして、本当に良い時間に日本が得点したこと。韓国に組織がまったく無く個人で戦った失敗。もう、目的を達成したためだろう。だからこそ、若手を使ってくると思ったのだが、、、。適地韓国での勝利でまた盛り返すだろう。

最後に、UAE-ウズベキスタン戦しだいだが、次のカザフスタン戦。まず前半にしっかりリード出来るかだと思う。呂比須がいないのが痛いが高木と城のコンビか?高さがどうしても欲しいので、高木を使うべきだと思う。


健闘あれ。信じよう。「頑張れニッポン!!」まだ、終わってない。最後まで。