夢をありがとう。ラモス瑠偉「ラモス瑠偉引退試合」  99/8/23 国立競技場

 

ラモス瑠偉の引退試合に行ってきた。凄くセンチになると思いながら、なるべく一人で昔を懐かしみ国立競技場のバックスタンドの聖火台を目指した。もう、何年観てるのだろう。気がついた時から僕は国立競技場に時間があれば来ていた。殆どが一人で、、。そして、回りも殆どが一人だった。そして、少し年配のサッカーオヤジがいつも試合を面白く解説をしてくれた。「外人に負けるな〜」「サッカー知ってるのか??」「キンタへたくそ〜!!!」


あれから何年経ったのだろう。ラモスも良く喧嘩をしてた。古河戦の読売は楽しかった。何か戦慄がはしっていてね。日本リーグ晩年の日産との戦いも面白かった。そして、柱谷哲の移籍には驚いた。だってあいつ嫌いだったから、、、。


話がそれてしまったが、今日の試合そのものは凡戦だった。それでも、僕にとって釜本邦茂以来の引退試合に何か凄く特別な想いがあったのだ。ラモスは決してブラジル人から観れば上手い選手では無いと思う。あの風貌はブラジル人というよりイラン人だし、、。それでもジョージ与那城さんのあの無謀なまでの中央突破の流れを引き継いだラモスには、当時からとても注目していた。ただ、リバウド然りで僕には背の高い選手の活躍は好きになれないのだが、、、。

ドーハを思い出すたびにあのチームは良いチームだったと思う。テクニックでは今の時代ののチームには負けるだろうが、チームのバランスは良かった思う。最近になって上手いと思える選手が増えてきたが、あの当時はまだまだだったと思う。そのチームの中心がラモス瑠偉だった。カズ、中山を使い中盤を上手くリードしていたと思う。戦う姿が僕の年代には応えたな〜。

韓国戦での勝利で涙を流して喜ぶ選手を横に「まだ決まったわけではない!!」と怖い顔をしたラモスを忘れられない。昨年のフランスワールドカップでオランダにPKで勝った時にザカロ(ブラジルの監督)が涙を流してるのを観て、決勝は負けるな〜と思った。ラモスはあの段階で、喜んじゃいけないと解ったいたんだよね。緩んだほうが負けるんだよね。

ラモスが今後どうなるかは知らないけど、良いサッカーを教えて欲しい。ボールを止めてドリブルをして、パスを通して、、、。基本的なことがまだまだの国なのだから、、。良い選手が引退をした。お疲れ様そしてありがとう。ドーハでワールドカップに行けなくなったときに座り込んだ場面が僕は忘れられません。そう、それは日本人サッカープレーヤー及びサッカーを好きな人が忘れてはならない勝負の非情さだと思います。

最後に遊び過ぎないで、しっかり後輩の面倒を見て欲しいです。これからも頑張って!!オブリガード、ラモス瑠偉!!