1998/ 4/ 1 対 韓国(ソウル 蚕室スタジアム)

勝たなくても負けてはいけない試合

この試合は車 範根監督の生き残りをかけた韓国の為の大事な試合なのは、戦う前から分かってたはず。そんな試合を余裕を持って日本代表が大きな試合が出来るかが楽しみだった。

ポイントはいくつかあっただろうが、1番のポイントはやっぱり「雨のグランド」だろう。フィジカル面でのハンデをテクニックでかわす日本には、雨で止まるグランドは辛かっただろう。特にグラウンダーのパス攻撃が中心の日本では、球足が遅くなるから。試合開始前からの雨での悪コンデションを見たとき、この試合が予想してたのとかなり違う展開になると思った。

前半は勢いで韓国が押してたが、日本には余裕さえ感じられたような気がした。何度かの回してからの展開には、日本代表も形が出来てきた気がしたくらいだ。グランドが良ければ、かなり日本の組織攻撃が見れたのでは、、、。韓国の個人のドリブルでの攻撃は、後半必ず止まる気がして、前半をゼロに抑えれば後半は日本有利と思い始めたときの失点。ボールが重いために、切らなければならない場面でのクリアを拾われての攻撃。韓国の徹底したサイドアタック。アウェイでの戦い方を覚えるのにもう少しだけ時間が必要なのか、、、。そう、これが出来ないのが日本のアウェイの戦い方なのだ。


次のポイントは市川と小野をこの試合で使った事だろう。この二人に柳沢の3人組なのだが、試合の流れと共に韓国に呑まれていった感じだった。所謂ボデーブローってやつ。いつもならかわせる間なのに、寄せが早く段々自分のプレーが小さく成って行った感じがした。もっと自分を出せば良いのに。まだ回りの理解者が居ないって感じ。もっと試合をすれば度胸もきっとあるはずだから今は我慢か。長い目で観る価値があるだろう。

大きなポイントが2点目の失点。これがこの日の大きな収穫になる事を望む。本当にここにこの試合のポイントがあったと思う。ここで日本が得点出来れば勝てただろうし、、、。でも、そのことにこの日の日本代表が全員向かった為に、相馬がケガで失せてるというのを冷静にジャッジできる奴がグランドにひとりも居なかったってこと。韓国がノーガードで攻めて来た為に、裏が空いて日本が攻めれた。でも、相馬がいないのだから、冷静にあそこは流れを切るべきだった。何故ならそこはアウェイで、課題は「引き分け」でも良かったのだから。ミスは付きものだが、冷静さはチームの誰かが必ず持たなければ。それはキャプテンなのだろうが、、、。新人組に中田の図太さを見習って欲しいのだが、その中田が致命的な失点場面の演出者だった事実も。彼もまた勝ちに行ったひとりだったのだ。タッチラインは、すぐだったのに、、、。

次のポイントで中山をどうして引っ張ったのだろう。彼は疲れてた。森島を使わなかった理由は、グランドの所為か?高さが欲しかったのだろうか?あの時間帯、韓国のデフェンダーはバタバタで2列目のチェックは甘かったから、森島と岡野のコンビで勝負で良かったのでは、、。平野を使ったが、僕は今の森島を使うべきだったと思う。

それから韓国のポイントは、やっぱり洪 明甫と徐 正源だろう。この二人は効いてた。洪 明甫は、過去の日本が勝った2戦には出ていない。彼が出ることでラインが下がらなくなり、彼がいることで中盤の流れが日本に来ても押し返すことが出来た。そのポジショニングの良さ。抜群だった。今日は彼の試合だったような気がする。そしてもうひとり、この日のサッカーを楽しんだのが徐 正源。17歳の市川君をロープに追い詰めるような早さと駆け引きは見事だった。日本が井原を早々に欠いたために小村と秋田のセンターではラインがまとまらなかったし、中盤で韓国ボールになることが多かったので、裏に走れる場面が多かった。韓国のトップが生き生きとスピードに乗って飛び出してくるのを久しぶりに見た気がした。それだけ日本が受けたてしまったということなのだろう。

最後にこの試合では、日本の選手はやられたとは思って無いような気がしてると思う。対韓国戦3連勝は逃したが、選手は勝ちに行って負けたのだと解釈するのだろう。問題はそれを許した岡田監督がこの試合で何を学んだのかということ。中国にも負けた。韓国にも負けた。2連敗で何を得たのだろう。最後ポストに2度当たって弾かれ、引き分けに持ち込めなかった。それが今の実力なのだろう。新人を選び使った。で、結果は負けたのだ。負けてはいけない試合で負けたことを次にどう続けえるか?次のキリンカップで誰を選びどう戦うのか?そしてそれをどう本選に結び付けるのか。うーむっ、まだまだってところかな〜。