7月 27日(月) 早朝

 あのマルセイユ続報!!




それは、突然やってきた。7月24日午後6時30分。僕は東京赤坂にあるブリッツというライブ会場にいた。ここで二日間あるムーンライダーズというバンドの初日の本番前の楽屋だった。あまりにもやることが多いリハーサルも何とか終り、少しの休息をとってる時に携帯電話が鳴った。小池光洋からだった。

「今良いですか?」「いや今本番前なんだ。だけど用件は何?」明後日の26日の日曜日(僕はライブの仕事があってダメ)にみんで集まる事の話だと思ったので聞いてみたのだが、、、。「本番前に言い辛いんですが、、」「何?」「実はジェットツアー(今回の我々のツアーの手配をしてくれた旅行会社)から電話があって、マルセイユに乗り捨てた車が行方不明ななってるので、借りた人がモンペリエのハーツに電話してくれって言うんです」

えっ、嘘だろー!!

固まった。今から始まるライブの事が完全に消えた。放心状態だ。もう忘れてたのに。いや忘れようとしてたのに。なぜ今頃、もうあれから3週間も経ってるのに。どうして。どうしようもない緊張感がやって来た。電話の向こうの小池光洋も黙ってる。一番恐れてたことが起きたのだ。もう笑い話にさえ成ってたあの話が、一瞬にして奈落の底に落とされたのだ。

至って冷静に今は本番前なので終了してから、電話をかけると言うと「いや、僕は今日は遅くなるので、、。明日なら家にいます」と。僕はこの日から三連戦の本番。その次の日は友人の会社の創立1周年のパーティーで遅くなる。小池光洋は続けて「何でも早く電話したほうがよさそうなので、置いてきた場所は調べておきます。それじゃ、よろしく」と小池光洋は電話を切りやがった。あー何て不幸な本番前の電話。冷静な奴の電話の向こうからの言葉が自棄にキツク感じた。どうしたら良いのだろう。あー考えられない。本番前なのに、もう頭の中は台風の様だ。そしてついにはもう頭の中が本番よりもマルセイユとモンペリエのフランスに舞い戻ってしまったようだ。ヤバイよ〜助けてくれ〜。



あくる朝、自宅のチャイムが鳴った。国際電報だった。送り手はモンペリエのハーツからだった。英語文の電報で「マルセイユに戻す車がまだ帰ってない。至急モンペリエのハーツに電話を下さい。問題なら警察に連絡します」という文面だった。ヒイェ〜。何とも重苦しい本番二日目の朝。辛い。

幸か不幸か(絶対に不幸だが!!)週末だったので、三日間考える時間が出来た。インターネットでモンペリエもマルセイユも連絡先はチェックできた。ただ、言葉も問題があるので、取りあえず月曜の朝に日本の国際予約が出来る所に電話することにした。大変な一週間になりそうだ。あ〜あ重いな〜。この結末は如何に。

どなたか名案のある方はメール下さい。お待ち申し上げてます。