6月25日(木)早朝
さよならトゥールーズ
アディオスエスパーニャ
日本サッカーはやっぱり先へ行けなかった。アルゼンチンには善戦したと思う。クロアチア戦はやっぱり「勝ち」に出て欲しかった。あの暑い日相手のクロアチアの動きは良くなった。でも、点が取れなかった。だから負けたのだと思う。車でトゥールーズに向かっての2時間半を大概はサッカーの話で過ごす。やはり世界の各国のサッカーと日本の代表のサッカーの話が主流だ。昨夜のスコットランドの応援の凄さ、パラグアイの頑張りで引き分けたスペイン戦、イランも面白かった、などなど。話題は尽きないのだ。もう9試合を観ていて、いよいよ今日は10試合目だ。
もう3度目トゥールーズの街。勝手知った無料駐車場(殆どの道が路上駐車可)に車を止め競技場へ向かう。我々の最初の試合もここから、日本代表もここからだった。懐かしく思う。あの緊迫した戦場の様な雰囲気など今は少しも感じさせない、穏やかな夕暮れって感じだった。あの日が異常だったのだ。「運命の橋」(チケットを持ってる人が渡れた)の反対側にもうひとつ橋がある。この橋と橋の間の中洲にトゥールーズの競技場はある。その運命の橋でないもうひとつの橋を我々は「ダフ橋」と名付けてる。この橋でチケットの代金の交渉をするのだ。ここは学生の街なので、この学生が持ってるチケットが狙い目なのだ。
試合開始の2時間前を切り橋を歩き始めるとやって来るやって来る。慣れたもので、ひとりひとりを我々3人がそれぞれ交渉をする。もう3人とも慣れたものだ。小池光洋が胸に下げたプラカードと彼独特のフェロモンが人々引き寄せる。幸田光生は日本語で電卓片手に学生に2倍の値段がさも公平な金額だと思わせる手口でやってる。本当に面白い。我々もスポーツマンの端くれなので定価割れはしないようにしてる。学生の持つチケットが145フランならそれ以上で買ってあげるのだ。ただ、350フランのチケットを持ってることが多く、このチケットだと我々も苦しくなるのだ。350フランを300フランとは言えないから。
今日は面白いことがあった。チケット代の交渉中「2枚でいくら?」をやってるとき、学生の一人が「2枚800で」と言ってきたので「ちょっと考えてNo」と答えたら、次の答えが「750で」もちろん「No」だ。傑作なのが次で「じゃ699で」と言ってきた。笑った。橋の上で敵も見方も大笑いだった。この秋葉原的発想には本当に笑った。考える奴というか遠くフランスでこんな面白い奴に出会える嬉しさ楽しさ、最高だ。でも、最後は600で手を打ったのだったが、、、。
試合はチラベルトとその一味のパラグアイがカヌー率いるナイジェリアを2対1で破った。パラグアイの先日のスペイン戦での激闘を覚えてるので、非常に楽しみの試合だったが正直パラグアイが勝つとは。開始早々にそのパラグアイが先制した。これからの長い時間を守りきれるか心配だ。
やっぱりその後ナイジェリアが完璧な形で追い付き、尚も決定的場面を作る。が、チラベルトを中心にパラグアイが必至に守る。ナイジェリアは期待したが、もう次へのキップを持ってるので段々ファイトしなくなり楽に流してる感じになる。そろそろ引き分けかと思い始めたとき、パラグアイがこの日、最悪の出来のナイジェリアのキーパーのクリアボールを広いミドルを打ち決まる。それにしてもこのキーパーは?大丈夫なのだろうか?シュートはお見事だった。
試合はそのままで終り。で、スペインが落ちたのだ。それが分かるまで時間はかからなかった。初戦にこのナイジェリアに逆転負けしてるスペイン。そして先日のパラグアイとの引き分け。この日スペインは6対1で勝ったそうだが、でも遅すぎたのだ。スペインは勝ち点でこのパラグアイに届かなかった。あーあ艦隊沈没、アディオスエスパーニャ!!
そして、これで我々のトゥールーズへの旅も終りになった。良い街、良い思い出をメルシィボーク!!