6月24日(水)朝
大怪我!!
歳を取ったものだ。バランス感覚が悪くなったものだ。バッグを干し足元を見たら左足の小指がばっくり切れていた。鮮血が流れる。初の流血だ。幸田光生、小池光洋の二人が覗き込み応急処理をしてくれる。あーついに怪我をしてしまった。自分の不注意を嘆いても遅いけど何とも情けない。痛いけど歩ける。大丈夫だ。床に残る血痕が痛々しい。
気分を変えてサントジェンヌヘ向かう。が、何度も通った道を間違えてトゥールーズ方面のフリーウェイに乗ってしまう。何かが狂い始めてるのか?おかしい。モールでのショピングに目的を変えようとしたら、今度は降り場所を間違える。あー、どうしようも無いほど駄目な立ち上がりだ。事故だけはしないようにと気持ちを変えて、買い物を終えて今度こそサントジェンヌへ向かう。
試合は初の決勝トーナメント進出をかけるスコットランドに注目した。ブラジルのセレソンは人気が高く、とても手の届くチケット代でないので、我々は買えそうな試合を選んだ。もちろん94年に観れなかったモロッコも楽しみだったが。チケットを求め街をさ迷うが、人数の多さに比べチケットを手放す人間が少ない。我々の目標は地元の少年だ。彼らは必ずチケットを手放す。それも交渉を我々のペースで出来るから楽だ。だが、この日はなかなか見当たらない。また、今回のダフ屋値段が1000フランという相場がありやりにくい。地元のチケットを手放したい人まで、この値段を言ってくる。ましてや日本人だから。
そうそう、その日本代表の評価は、現地ではすこぶる良いのだ。日本人というと必ず「ナイスチーム」と言われる。アルゼンチン、クロアチアと0対1の試合をすれば、評価はやはり高いのだろうか。クロアチア戦に勝ってれば、次のジャマイカ戦はプラチナペーパーに成ったのだが、、。それに上位2チームが次の決勝トーナメントに行ける今回、我が日本代表が入った組だけが残り試合を残して決まったのだ。あー戦前、楽な組と言われてたな〜。
チケットを求めてたら、とても友好的な(まぁ昼間から凄い量のお酒を飲んでるのだが)スコットランド人が多い中、ひとりが僕に声をかけてきた。こっちに来いと。そこはポリスの居る最初のチェックポイントだった。とてもダフ行為が出来る場所ではなかった。が、彼は大丈夫と、、。策の向こうに女の子がひとり。質問される「あなたは何処のチーム?」「日本」「今日は?」「もちろんスコットランドさ」
で、決まり。350フランのチケットを原価の350フランで売ってくれた。スコットランドの応援をする約束をして。良いこともあるものだ。超ラッキー。でも、ポリスの目の前でしっかりとしたダフ行為を働いたのには驚いた。座席はバックスタンドのほぼ中央の最前列だった。両脇はもちろん後ろもスコットランドサポーターだった。気持ちは僕もスコットランド人だ。会場全体が英国のサッカー場に来てるような雰囲気だ。モロッコの応援もいるが、7対3でスコットランドが多い。何処とかと無く応援が始まる最高の応援。カッコイイ。統一されていく応援の凄さ。圧倒される。「カモナスコットランド!!」
が、試合はモロッコの良さが目立ち、スコットランドのゲームメーカーが1っ発退場で決まり。3対0でモロッコ。モロッコは良いチームだった。しかし、同時刻の「ブラジル対ノルウェイ」で何とノルウェイが勝ってしまい、勝ち点差でモロッコはここまでになってしまった。とても残念だ。もっと観たいチームだったのに。特にこの日2点取った14番のトップは良い。ハッジを楽しみに観てたがこの14番の方が目立った。トップで動き回り、小柄ながらドリブルも早さもあり、とても魅力的だった。この選手のようなトップが日本にも居ればな〜。また、モロッコはチーム全体がボールを取ると必ず前を向き、早いドリブルをして攻めた。このチーム統一の流れは素晴らしかった。良いチームを観れて良かった。今回もやっぱり「ドリブル」が決め手の様な気がする。パス交換でミスが出るより早くスペースを駆け上がるドリブルがどれほど、デフェンダーを苦しめてるか。テーマは「ドリブル」だ!!
最後に、試合が終わる間際から始まったスコットランドの大応援は忘れられない。自国を胸を張って応援するその姿が最高だ。僕も少しは日本を胸を張って応援しようを思った。