第一回世界クラブ選手権決勝戦

バスコ・ダ・ガマvsコリンチャンズ 00/1/15 マラカナンスタジアム 



初めての世界クラブ選手権は凄く面白かった。開催国がブラジルだったので南米有利は仕方ない事だったと思うけど。

特にマンチェスター・ユナイテッド(以後>マンチェU)の不人気といったら、、、。日本では考えられないほど、その徹底さが流石にサッカーの国ブラジルだ。それにしても、この大会を放送したTBSといったら何を考えてるのだろうか。決勝戦の延長戦をまるまるカットしたり随所にCMを入れて試合の流れを解らなくしたり。三位決定戦を夜中に放送するくらいなら、決勝戦120分を全て放送するべきだと思う。この放送局は以前から試合を無視してCMを流したりして、サッカーを理解してるとは思えない。サッカー番組を持ってるのに本当に残念だ。それでも放送されたことは感謝しないといけないんだろうが、、、。

ブラジルの2大都市のサンパウロとリオデジャネイロの戦いでもあるこの試合は、ブラジルサッカーのファンの僕にとって最高の決勝戦になった。バスコには何故かロマーリオも加わり、エジムントとのツートップになっていた。ロマーリオは相変わらず「僕のやるべきことをやるだけ」という感じで燦然と輝いていた。エジムンドはチームを頑張って引っ張っていこうとしていた。グループ戦の初戦では、右サイドにあの鹿島にいたジョルジーニョが素晴らしい上がりを見せていたのだが、ケガで出れなくなった後、出てきたパウロミランダがしっかりとその穴を埋めていたのがさすがブラジルって感じがした。また、このバスコにはアラマオとフェリペという真面目と癖を持った中盤があり楽しめた。そして、オジバンとマウロガウボンがその後ろで頑張っていた。

一方のコリンチャンズはしっかりまとまったチームって感じがした。まだ観ぬ僕の最後のスペシャリストのマリセリーニョ・カリオカ。この日は全然マジックは無かったけど。そして生まれ変わったリンコン。あの柏にいたエジウソンはスピードとキレは素晴らしく、その運動量は凄く、守りの意識も素晴らしかった。守りも磐田にいたアジウソンが素晴らしいラインと守りをまとめていた。エジムンドとロマーリオというツートップを「0」に抑えたのだから。

試合はどちらも攻めをしっかり考えてたのが良かった。どうしても僕はバスコの個性集団が好きなので、バスコ贔屓になってしまってたが、コリンチャンズも防戦一方で無く、素晴らしいカウンターと攻め上がりをみせていた。バスコのラモンとコリンチャンズのマリセリーニョが本来の動きとかFKが観れれば、もっと試合が動いたと思うけど。この大会の前、日本での高校選手権の各チームの没個性戦術に辟易してたので、個人の能力を戦術に入れ込んでの決勝戦は、とても僕自身は楽しめた。

素晴らしい試合はボールがラインをなかなか割らない。だから、攻守が流れの中で入れ替わり、ポジショニングも良いのでボール奪取から攻めへの流れが素晴らしくスピーディで見応えがあった。そこにフェリペのようなキープして溜めが出来る選手が自分のプレーを披露してるのが嬉しい。彼がサイドバックで日本に来た(トヨタカップ)とき僕は中盤の選手になると思ってたのだが、今後、ますます楽しいプレーヤーになっていくと思う。

良い試合は時間の経つのも早い。さぁ延長戦だと思ったら行き成りのPK。あれは本当に許せない。何なんだろう!!PK戦はジーダとヘルトンが目立ち、特にジーダは完璧だったのでは。ロマーリオのPKも殆ど止めていた。当分セレソンはキーパーを探さなくて良さそうだ。でも、延長戦の中にドラマもきっとあったはず。それが観れないかったのが残念で残念で。

今世界のサッカーは欧州型の早く強いサッカーに向かってると思うが、僕はやはりこの日の様なブラジル的試合の進め方が好きだ。勝つための8人で守って3人のカンターとセットプレーで勝つのは好きになれない。サッカーは絶対に個性だと思う。高校選手権もそんな戦いの多いこと多いこと。あれでは個人が死んでしまうと思う。もっとサッカーを表現すべきで、楽しむべきだと思う。何かやらされてる感じがするだよね。観た中では唯一輝いていたのは、前橋育英の松下だったと思う。話がとんでしまったが、この決勝戦は久し振りにビデオを見直したくらいだ。

今年は6月にヨーロッパ選手権があるけど、このクラブ選手権の決勝戦の様な試合を楽しみにしてる。良い試合だったな〜。あ〜ブラジルに行きたかった!!

  ブラジルサッカーに酔いしれて最高の夜。