ドイツvsブラジル 98/ 3/ 25 (シュツッツガルト)


世紀の一戦は物の見事に世紀の凡戦だった。ある程度は予想はしていたが、案の定負けないサッカーを両チームがしてた。結果だけをみれば2−1のブラジルの勝ちだが、内容は全くと云っていいほど何も無かった。注目のブラジルより心配してたドイツの方が早い退場で一人少なくなったのにもかかわらず良いサッカーをしてた。何よりもこの日のブラジルは個人個人バラバラで、得意とする集団での戦術など最後まで見られなかった。この時期に最高のサッカーを見ようと思うのが無理なのだろうが、、、。

 試合はフィジカルで優るドイツが1対1でも負けず、競り合いも殆どドイツボールになった。スクランブルも殆どゲルマン魂の勝ち。ブラジルは自分達のペースに持ち込めず、自分達の形でサッカーが出来なかった。珍しいくらいボールが重く見えたし選手もだ。動きが少ないからボールが動かない。完璧な悪循環だった。

また、どちらも相手ボールになると早い引きでゴール前を固めるので、攻撃の形が出来ずシュートシーンが少なかった。そしてこの試合の決定的なのが「ミス」が多かったことだ。気温、グランドコンデション、移動など条件が悪い為か「さぁこれから」の場面での簡単なミスが目立った。崩す為の動きも少なくスペースも殆ど無く、速攻の形もどちらも守りを固めてるために殆ど出来ない。注目のロ・ロコンビもボールが渡らずでは見せ場は皆無だ。後半になってどちらもかなり深めのポジションまで下がってボールを取りに来てた。でもロマーリオは酷かったな。ミスパスはするは、動かないのは、コンディションが相当悪いのでは。結局ベベットに代わったが、一寸心配だ。試合を決めたロナウドの独走もたった1回の速攻が決まっただけ。それも狙った形では無かった。まぁ守り方も上手かったと思うし枚数も多かったけど。味方のサポートも距離がありすぎたし。それよりブラジルは攻めの形が全く出来なかった事が大きいと思うが、、、。どう崩すかを期待してたのだが、最後まで重りが足にまとわり付いてたようだった。

一方のドイツはメラーがやっぱり目立ってた。この人の運動量とそのパスセンスはこの試合で1番輝いてた。ドイツは劣勢を見事に跳ね返してたと思う。結果は負けたけど、、。ブラジルより良かった気がする。守りもコーナーのサンパイオのは事故(2度とあそこに飛ばないだろうし、マークのミス?)だし、決勝点もドイツらしくない油断だし、、、。それでも敢えてブラジルが勝ったと云うなら、その考えもあるわけだが、この時期(ワールドカップ本選3カ月前)では、チェックするべきものと得るものは、ドイツの方が多かったのでは。

ブラジルはこの後アルゼンチンとも親善試合をするのだが、前目の選手を考えないとダメだろう。この日はデニウソンとリバウドだったが、どちらも仕事出来なかった。リバウドは安全策ばかりで前を向いての仕事は皆無だったのでは。あのポジションはレオナルドの方が上だろう。今のブラジルの攻めはドリブルだけで以前の様な多彩なパスを織り交ぜる攻撃が出来てない。多分練習不足なのだろう。この修正には本番前に相当練習してパターンを作るのだろうが、、 。今のブラジルは怖さが無い。それはスピードがないからだ。殆どが止めてからのパスなので、相手はパスコースも守備体制も考えられるからだ。良い時のリズムに乗ったダイレクトで流れながらの攻撃が無くなったからだ。そして飛び道具のFKも枠に飛ばなければ怖くない。守りもアウダィールがまたやったしなー。

うーん、今の時期に心配はどうなのだろう?ジーコが加わり、この日のサッカーから何を感じ、何処をいじっていじって何をして来るのだろう。楽しみだし興味がわく。

セレソンの試合から「夢」が無くなったら、、。良いチームを作って欲しい。次の試合でどう変わるか。そして大事な本番ではどんなサッカーを魅せてくれるのだろう。決してこの日の様なサッカーはしないで欲しいし観たくもないから。