20世紀に「サッカー」を忘れてきた大国
すでに21世紀型サッカーの時代
コンフェデレーション大会が終ってつくづく感じた。それは僕の大好きな国「ブラジル」の代表「セレソン」の凋落ぶり。この大会前からその歯車が確実に狂っていたのだが、、。こんなにも本質からかけ離れてしまったサッカーも残念だ。もっと凄い「何か」を求めてしまうのは自分への残像なのかもしれないが辛かった。日本に来た選手で目ぼしいのはバンペッタくらいしかいなかった。バイエルンのエウデル、ロマーリオは観たかったが、、。
東京ヴェルディとの試合がお金を取ってやるやる試合だったのか凄く疑問に思いながら、元読売クラブ出身としては実は「夢の試合」だったのだ。何年か前にセレソンが日本に来るなんてのは夢のまた夢の時代があった。単独チームが日本遠征と言って電化製品を買いに極東まで来ることがあったけど、代表が初めて来たのは95年が最初のはず。僕がはじめてセレソンを生で観たのは90年のイタリアワールドカップの時。スウェーデンとのトリノでの試合でローマ発の国営電車が遅れて試合開始時間に間に合わなく、駅から乗ったバスのスタジアムの駐車場からスタジアムの入り口までの間のハードル(車の規制用)を次々に壊してばく進して、ついにセレソンを生で観れたときは涙が出たのを思い出す。
国立競技場での最初の戦いは実質ラモス瑠偉の代表引退試合でもあった。エジムンドが無謀なバックパスで福田が歴史的得点をした。あのセレソンからの自爆的初得点は妙な気分だった。その2年後に大阪でのセレソンを友人みんなで観に行ったのは楽しい思い出になっている。この時も強かった。そして前回の国立競技場で戦ったセレソンも軽くやっていたけどリバウドをはじめ強さが目立った。
なのになのにだ。この最近のセレソンはどうしてしまったのだろうか?僕は思うにホームでのアルゼンチン戦を最後にその強きブラジルは感じなくなった。ワールドカップ予選は毎度毎度手抜きをしてるように苦戦はするが負けることは無かった。でももう今は違う。簡単に負けてしまうのだ。何処かで立て直そうとロマーリオを呼び戻したり、、。でも、彼は94年の時の予選で国を救った選手。もう歳で上手いけど早さが無い。怖いけど昔ほど怖くないのだ。良いパートナーのサポートが付けばまだまだ出来るだろうが今はいない。早さが代表クラスでは絶対条件なのだ。
20世紀最後ブラジルの隣国アルゼンチンは「マラドーナ」という呪縛があった。何が何でもマラドーナだった。オルテガではその大役を果たせなかった。アメリカ大会のマラドーナ無き後、彼がピッチに立ったときは凄かったけど、、、。結局ダメだった。マラドーナというそのカリスマと最高パフォーマンスにアルゼンチンはもとよりこの国以外の世界がときめいたのだ。僕は94年のボストンでの代表での最後の試合を観ている。でも、この時を最後にひとりに頼るサッカーは終ったと思う。98年のワールドカップではブラジルはロナウドとロマーリオで輝くはずだったのが、ロマーリオがジーコによってフランスに行けなくなり、それでも決勝まで残れたが結局ロナウドの体調不良から決勝で大敗をする恥をかいてしまった。特別な選手、神に選ばれてしまった選手は時に大事な試合では普通以下になってしまうことが多いのも事実だ。
98年に世界の王者になったのはフランスだった。80年代のプラティニィは大好きだった。もっとも僕は「10番フェチ」で70年のペレに始まりことごとく「10番」に憧れを感じているし必ず試合が始めればどのチームでもゲームメイク役を探す。80年代のフランスの中盤は綺麗だった。いや、ブラジルも最高だったけど。この82年86年は良いサッカー、観ていてワクワクするサッカーを目指したチームが多かったと思う。それが90年代になって守り守りのサッカーに変わっていってしまった。それでも最後の英雄のマラドーナがいたのだが、、。
フランスのジダンは素晴らしい選手だと思う。僕は今現在世界ナンバー1は彼だと思う。一時リバウドが目立ったとき僕は会うサッカーフリークの人に彼はブラジルの10番では無いと必ず言ったいた。背が高いのも気に入らなかったのだが、そのプレーに華麗さが僕には感じないからなのだ。ジダンも同じ特徴があるなのだが何故かジダンには華麗さを感じてしまうのだ。この辺はもう言葉では無く感情論だと思うけど。
そんな中セレソンはどんなサッカーを目指しているのだろうか?アルゼンチンはトップに強力な選手を多く持ち、中盤をベロン、シメオネを中心に早く確実なサッカーを作り上げ、もうマラドーナの呪縛から解き放されたのだ。フランスはグランド一杯に使う素晴らしいトータルフットボールを作り上げたと思う。オランダは最近こそ乱れてきてるが素晴らしいサッカーをしていた。ポルトガルも観ていて楽しいサッカーを展開してる。ブラジルは、、、。
僕はコンフェデレーション大会にロナウド復活かと思った。だけど間に合わなく7月1日の南米予選で招集された。もはやあのマラドーナ的役目をロナウドに頼るしかないのだろうか?もっと大事なポジションと戦略を考えるべきだと思うのだ。彼はケガをして何年もベストではなかった選手なのだ。でもブラジル国民は彼を熱望するのだろう。この国を救ってくれるのは彼だと。恐ろしいことだと思う。もっともっと大事な事があるはずなのに、、。
レオンが辞任してフェリペに監督がかわった。あのジュピロの基礎をドゥンガと創った監督だ。ただパルメイラスの監督のために日本を捨てていったのだが、、。で、監督がかわって何をするのか?楽しみというかもう頼る監督がブラジルにはいないのだろう。ロナウドを呼ぶのも勢いを取り戻したいからなのだろう。時間がないが7月1日の試合は非常に大事な試合になるだろう。今のセレソンは舵の壊れた船なのだから。
時代は21世紀。20世紀のサッカーは終ったのだ。何処の国も21世紀のサッカーを目指してる。ブラジルだけが20世紀の古いサッカーをしてる感じがする。いや、思い出してるのだ。だからもうどの国も怖がらなくなってしまったのだ。名前だけの強国になってしまった。そして、若く才能のある選手が若くして欧州にとび、若くして大金と良い環境を得てします。裸足でストリートでサッカーをしてた子がもうハングリーでなくなってしまったのだ。もっとブラジルの強さが僕は見たいのだ。そして、世界を魅了するサッカーをもう1度この目で確認したのだ。頑張れセレソン!!
最後に日本代表はコンフェデレーション大会は良かったと思う。ただ、これで終りではなくここから何を学んだかだと。正直、フランスとの決勝戦は大人と中学生の試合くらい差があったと思う。しょうがないけどそれが今の実力ってのを悟ったのは選手だと思う。サッカーだから終りはない。来年が大事なのは言うまでもないが自信を持って自国のサッカーを。そう21世紀のサッカーを目指して欲しい。中田英寿スクデッドおめでとう!!
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