高校野球って誰の?


僕はサッカーファンです。でも小学校の時は野球に夢中だった時もありました。後楽園にも神宮にも良く行きました。

今振り返るとプロ野球を見るのがいつの頃からかとても閉鎖的で、同じ相手にどう勝つかの形が続き、その繰り返しがとてもつまらなくなってしまった様な気がする。それは早慶戦にも当て嵌まる身内だけの戦い、相撲もそうだと思う。戦う相手が1年のシーズンで同じ相手と何度も戦う機会があるからだ。レベルを上げるためには最大限の所で勝負をしないと上に世界は見れないし上がれないと思う。その答えは「世界」だと思う。日本シリーズとかオールスターが日本の最高のレベルの戦いになるのか。いや違うと思うのだ。決定的にサッカーと違うのは一人の選手への依存度が大きいということ。それはピッチャーだ。ピッチャーへの依存の高い野球は三連戦とかが組める。ピッチャーを代えれば良いのだから。だから第七戦まで盛り上がったりするのだ。



ここまで書いて僕の今日書きたかったのはピッチャーの事なのだ。今年の夏の大会は横浜の「松坂君」で終始盛り上がった。一体彼はこの大会に何球の球を投げたのだろうか。そんな彼の援護を誰もしてないと思うのだ。やれ「怪物」だとか「快投・連投」だとかマスコミは書いた。テレビも然りだ。やめてくれって感じなのだ。彼はここで終りの選手なのかってこと。

高校野球って学生スポーツで指導者がいるはず。例の準決勝での「明徳義塾」と試合で、9回の明徳の攻撃を抑えるべきマウンドに立った彼を甲子園は向かい入れたのだ。あそこは行くべきだと。どーしてなのだ。PLとの戦いで一体何球を投げたのだろう。その翌日に投げさせて良いのだろうか?投げさせないのが当たり前なのだ。そして決定的なのがそのあくる日の決勝戦でのノーヒットノーラン。素晴らしい。そうだろうか。記録は残った。でも僕は敢えて言いたいのは、彼(松坂君)がここで終わる選手なら良いのだが、決して彼はここで終わらない選手だということ。結果がノーヒットノーランだったのだ。それだけなのだ。ここで彼の腕、ヒジ、腰が壊れてしまったら誰がその責任を取るのだろう。高野連なのか横浜の監督なのか?

確かに選手は消耗品なのだ。そして無事こそ名馬なのだ。怪我して始めて球団なりが面倒を見るのだ。それでは絶対に遅いのだ。怪我を未然に防ぐのが指導者なのだ。それでも怪我は突然訪れるものだ。でも、この松坂君の連投を誰も止められないというのは、絶対におかしいのだ。彼は確かに甲子園を目指しただろう。高校球児だから。だからここで燃え尽きると考えたとして、監督がそれを認めたとして始めて今回の流れは最高のパフォーマンスだったと思う。それでフィニッシュ終りなのだから。

17、18歳の学生に投球術はあっても肉体的にはまだまだだろう。せめて9回を投げたピッチャーは1日休むのが当然だろう。どうしてそれが解ってる大人が黙ってこの愚極の日程を強行させるのだろうか。そしてその若き無理きく身体を酷使して敗ける美学と根性を楽しむのだろうか。

今年の大会は余計にその大投手「松坂」と流れる報道に、お願いだから投げるのを止めてくれと願ってしまった。まぁ彼しか解らない答えだろうが、、。野球の神様が居たとしたら何年に一人の幸運を与えられたのだと思う。そしてそれがここ(甲子園)で燃え尽きないことを願ってしまった。

この高校野球も高校サッカーももう少し選手(アマチュア(学生)なんですよね)の将来を考えて日程を考えないと、本当に選手を殺してしまうと思う。そして、気が付いてるのなら絶対に日程を変えて、連投も止めさせるべきだと思う。日程が長くなるのと選手の寿命が長くなるのなら、選手を考えるのが当たり前だと僕は思う。この誰もが解ってる事を変えて行かないと。この無理がたたって一体何人の選手が消えていったのだろうか。

また来年も夏は来る。