2005/3/18 LIVEは素晴らしい

まだまだボケてる日々を送ってる。最近のHPはブログが流行ってるらしいが僕にはそんな根気が無いので無理です。

アメリカから帰ってきて、なかなか日本のペースに合わずボーッとしてる日々を送っていて、これではまずいと活動的になると決心。アメリカでは相当のショウを観てきたのだが「歌物」がたまらなく観たくなり、それも出来るだけ日本っぽいのを観に行こうと探したらあった。「氷川きよし」それもコマ劇場。1部と2部の2部制。面白かったのは1部の「初恋道中」氷川きよしが森の石松に扮してのお芝居。これが本当に日本的で舞台の転換も何もかもジャパニーズトラディショナルショーって感じで面白かった。2部との間には大転換で見事に歌のショウが始まった。新宿コマの赤の別珍の半円の緞帳はラスベガスで衝撃を受けた「O」そっくりだったので驚いた。客席の作り方も似てて思い出してしまった。頑張れ!日本の伝統芸って感じで満足でした。

水曜日にバスケの練習があったけど悠仁に誘われて歌舞伎に行ってきた。話題の勘三郎襲名公演。これが又もや最高のジャパニーズショウ。氷川きよしショウより何十倍も凄いトラディショナルを感じさせる歌舞伎。高校時代と仕事を始めてから勉強の為に観に来たのがいつか忘れるくらい前に来た歌舞伎座に集合。昼の部の始まる11時前にもう凄い人で溢れてる感じ。チケット受け取って席に着くと1番前の中央。又もやハイローラー席。今年はこのハイローラーの気分で行けるのだろうか?兎に角何もかもが真剣でセリフ1つ1つが重みがある。生演奏も素晴らしく情景描写がたまらなく良い。3つの出し物と口上と言って俳優が総揃いしてひと言を言うのがあった。3つの演目もどれも意味が深く演者の素晴らしさもあり感銘した。勘九郎改め勘三郎の一條大蔵卿は特に素晴らしかった。その役での世を欺く阿呆と本心を見せる正気との場面での役者としての凄さ。いかにも日本伝統芸の奥深さがあり感動した。また松本幸四郎も良かったし玉三郎の綺麗さも抜群だった。それぞれの演目での裏方の見せ場。それと役者を支える大事な三味線とか太鼓とか歌声等の完成度。そして一番驚いたのは昼の部が終って30分後には夜の部が始まると言う事。演目も昼と夜で変わりそれぞれが約4時間もの長丁場。その体力と根気は凄いものだ。自分の置かれてる音楽の世界でも昼と夜公演をするアーチストもいるが僕には経験のない事で尚更驚いてしまった。僕らの世界も頑張らねば!!でも凄い世界を垣間見れて本当に良かった。また機会があったら観に行こう。

歌舞伎の感動の次の日横浜に中島みゆきさんを観に行く。瀬尾さんにも偶然客席お会い出来た。中島さんのライブはなかなか観る機会が無かったので知人に頼んでいたチケットが取れたのが前日で慌てて観に行く事になった。前日の歌舞伎から歌姫のライブ。僕は基本的に「歌」が好きだ。それも歌に色艶がある人が好きだ。そして中島さんもまた素晴らしく感動した。歌が抜群に上手く、曲間のしゃべりの巧みさ。兎に角客席で生が観れて最高。凝った事は何も要らない。アンコールで蛍光灯とか使っていたけど全く要らなかったな。僕はただただ中島みゆきの世界に浸っていられた。1月に同じ場所でユーミンを観たけどやはり僕的には中島さんの方が好きみたいだ。やっぱり「歌」って凄い!これに尽きる。「ファイト!」聞きたかったな〜。その夜横浜で岩沢厚治と朝まで飲む。楽しい時間は終電までのはずが気がつけばいつの間にか始発の時間。記憶が所々飛んでます。よく帰れたものです。確か1駅乗り過ごして改札出れずに戻った記憶があるな〜?!岩ちゃんご馳走さまでした。

二日酔いと寝不足でボーッとしてたら知人からの誘いで代々木の体育館でやってる「十戒」へ。会場に入ると会場が横使いに組まれてて、セットの大きさとかが凄くて先ず驚く。噂もあって前から観たかったので感激。早々にパンフも買ってラスベガスを思い出す。あの十戒の海の割れるシーンを期待にいよいよ始まる。演者が行きなり客席に出てきた。又もやラスベガスを彷彿させる演出。でショウが始まってカラオケの音の悪さが気になる。それに合わせて歌う声の張り叫びとかが全然良くない。言葉がフランス語だからなのか?何だか全然良くない。演者の演技しながらの歌声が喧嘩腰で、おまけにカラオケの音が良くないから余計に、、。ドラムの音とかも、、。いつの間にか休憩になる。期待外れ!!でもきっと大きな舞台(セット)なので十戒の名シーンだけは外さないだろうと2部に期待。2部が始まり1部よりストーリーもまとまり、展開もあって観れるショウに。そしていよいよ十戒の名シーンに。えっ!上部からドライアイスの煙がどんと溢れて舞台に落ちてきて、照明も煽って大盛り上がり。でも何かが違う!正面の映像が海が割れるシーンを写してるが迫力が無い。ドライアイスの煙が客席にこぼれて良い感じだけど舞台に変化が全く無い。全くの期待外れでした。終演後の観客へのアピール等は良かったけどショウとしては、、。期待外れだった。残念!!

観賞週間の最後は東京ドームに「GLAY」を観に行ってきた。舞台セットも内容も3時間半の素晴らしさ!!全然長く感じなかった。前回のドームの時よりどっしりしてて僕には観やすかった。それにしても観客の腕振りは凄い。これを観てても良いくらい。殆どの曲のイントロで観客が盛り上がる。それだけヒット曲の多さ。観客も盛り上がり良いライブでした。舞台セットも大きく転換も意味があり飽きが来なかった。ミスチルのライブも凄いけど流石にGLAYも凄いな〜と感心の時を過ごしました。

そんなこんなで1週間にこれまた5つのショウを観てしまった。どれもこれもやっぱり「生」は緊張感があって良い。そしてショウの見せ場がどれもしっかりあって観る側に投げ掛けてる場面が多く観る側もしっかりストーリー等を考えていや感じる事がきっと大事なんだと思った。そうそれはストーリーが解らずともショウを観てて楽しかったり、面白かったり、悲しくなったり、勇気が出たり、自分を考えたりすることが出来る事がライブの凄さなんだと実感した。ラスベガスでは言葉が通じなくてもショウを観れば「何か」が得られたし、歌舞伎でも言葉が今風でなくとも意味合いが充分通じた。中島みゆきさんの歌には場面が浮かぶ説得力があった。GLAYの東京ドームは東京ドームが1つになっていた。やっぱりどれも実際その場で体感したらこそ得たモノだと思う。やっぱ「生」は良いな〜

                                     2005年3月18日午後6時。目黒の事務所にて