バッキートミザワのクソトークの巻

広辞苑の「くそ」のあたりを見るとイイ単語がいっぱい出てきます。糞桶,糞落着,糞蛙,くそ葛,糞力,糞壺,糞度胸,糞鳶,糞蝿,糞袋,くそ鮒,糞船,糞戸,糞骨,送糞る,糞味噌,くそ虫,糞腸,以上。

なかでもオレのハートを捕らえたのは以下のこれら。まず糞袋・糞腸(くそぶくろ・くそわた,共に胃・腸の異称)。胃や腸を表わすのにこれほど的確な表現はあるか!?まさにウンコinside!そして糞船(くそぶね,糞尿を運搬する船。こえぶね)。大都市江戸を衛生的に保つ為に日夜,汗クソ垂らしてこの船で糞尿を運んでる百姓だかエタ非人様に対してなんの尊敬の念も感じさせないこのネーミング。そしてなんと言っても送糞ると書いて「くそまる」!大便をするの意!「じゃ,くそまってくるわ!」なんてサワヤカな言い回しなんだ!

これだから広辞苑はやめられないス。糞のことばっか書いてたらなんかくそまりたくなってきたんでちょっとくそまってきます。


ふぅ。糞で思い出したんだけど,「糞喰らえ!」って最近きかなくなりましたね。糞喰らえと言われて「ハイ」と食べてしまうスカトロ奴隷がポピュラーになったせいで卑語としての役目を果たさなくなったからでしょうか。

ところで「糞喰らえ」と言うのは日本人だけじゃないんですね。英語で "Eat shit!" はたまにしか聞きませんが,スペイン語で "Come mierda!" ってのは比較的よく聞きます。まあ誰とはなしに言う「糞喰らえ」と違って「てめえは糞でも喰ってろ」と一個人に向けられるものなのですが。

なにか失敗をしたときの「くそ!」は万国共通ですね。"Shit!" も "Mierda!" も "Scheisze!" もみんなウンコですからね。

クソから離れますが,日本にも "motherfucker" を意味する単語があったの知ってます?平安時代には「母病み(おもやみ)」と言ったそうですよ。日本にも昔は "motherfucker" 並みにゲヒンな単語がいっぱいあったらしいですが,江戸時代に卑語を禁止する厳しい法律で一掃されたらしいです。


卑語からも離れますが,英語圏だとどこでもそうなのかも知れないけど,少なくともアメリカでくしゃみをすると,知り合いだろうが通りがかりの赤の他人だろうが "God bless you!" と余計なお世話で言ってきますね。万病のもとである風邪の象徴とも言えるくしゃみをした人物に対して「お大事に」という意味を込めて体を壊さないように唱えるのでしょう。それはいいんですが,こっちの信教のことも考えずに「神のご加護を」なんですよ。さすがに信教の自由を保障してるくせに通貨に "In God We Trust" なんてプリントしちゃう変な国です。

そんなことはどうでもよくて,驚いたのは日本にも類似の言葉があったことですわ。昔,日本では誰かがくしゃみしたときには「休息万病(くそくまんみょう)」と唱えてやったそうです。やっぱ「お大事に」って感じなんでしょうけど。なんで廃れちゃったんですかね。なんとなくいい習慣なのに。なんかこのジンクスっぽさがいいじゃないですか。というわけで私はハイスクール時代「くそくまんみょう」を日本人の間で流行らせたんですよ。三日くらい。


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