オリンピックどうよ?

いや、見てる?しかし。オリンピック。長野、長野。

いやね、オレね、全然興味なかったんだけどね。見ちゃったのよ。開会式の日。偶然テレビつけたらやってやんの。

ナントカ言う60過ぎた演出家による非常にヤングに評判悪い開会式が進行中。オレがちょうど見始めたときは趣味の悪い歌に合わせて子供が走り回ってて、ちょうど聖火リレーのクライマックスだった。クライマックスの BGM はどういうわけだか「蝶々夫人」。いやあ、おもろいですわ。昭和ヒトケタの考えることは違うわ。

そして最後に聖火をつけるために巨大扇の後ろから両手を広げて小林幸子のごとく現れたのは伊藤みーどりちゃんですわ。もうココで腹抱えて笑い転げてたのです。オレの半身は。ところが点火する瞬間にみーどりちゃんが一瞬だけ、はにかんだのね。なんか、感動の涙を抑えているような、大任がうまく果たせて安心したかのような、なんとも言えない表情。オレの半身は相変わらず手足をバタつかせて笑い転げてるんだけど、別の半身はなんかウルッとキちゃってるのね。ヤバいよ。みーどりちゃんにグッと来てる自分が今ココにあるわけ。ヤーバイヤーバイ。

さて。問題はコレからです。小澤征爾指揮による、第九の合唱。しかもタダの第九じゃない。なんと、五大陸中継で千人以上が同時に唱うという。時間差を最新技術で修正して。スゴイよ。なんてスバラシイんだ!全世界で同時に合唱ができる!!!まさに世界が一つの合唱をみました。「歓びよ、神々の美しき火花、もろびとよ、いだきあえ!」もう気がついたときには涙が目からあふれ出していました。声をあげて泣いていました。こんなスバラシイ開会式をできる日本はもう大丈夫だと思いました。景気も回復するでしょう。がんばろう。オレも大丈夫。明日からガンバロウ!と堅く誓うのでした。

この話、人にすると「バッキー大丈夫?」とヤバイものを見る目つきで見られるのですが、大丈夫かねえ?大丈夫なわけないねえ。

実は最近のオレの不安定っぷりったら周知の事実で、そりゃもういろいろな人に迷惑をかけました。今まで溜めて来たものを一気に吹き出すかのように、あたりかまわずぶつかっていきました。一体何を今までそんなに溜めて来たのだろう?思い当たることは一つしかありません。

どうやら親友の死以来、オレはうまく感情が表に出せなくなっていたと思われます。情けないことに。それがどういうわけだか最近、タガがはずれたというか、喜怒哀楽がやけに激しくなって、大噴火のような放出が始まったのです。怒り、嘆き、はしゃいだりして、最後の放出が開会式の第九でした。笑っちゃいますが、第九は彼とのエヴァンゲリオンの思い出を刺激したのでしょう。

さんざん友人には迷惑かけっぱなしなんですが、自分は結構すっきりしてしまいました。だいぶ安定してきたのが実感としてわかります。心配かけてゴメンナサイ。そしてアリガトウ。機会があったら思う存分こづき回してやってください。あんまりやると逆ギレしますが。

そして 3 月 10 日は彼の命日です。山口までお墓参りに行こうと思っています。それから、新たな一歩を踏み出そうと思います。


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