はじめは、40−50歳代の人びとの多くには、パソコン恐怖症というようなこと があったのは事実であるが、今日では、まったく事態が変わってきている。第一線の 技術者はもちろん、管理クラスの人びとも、自分でパソコンを操作し情報を整理する ことが普通になってきた。また各分野で、パソコンのもつ図形処理やイメージ処理技 術が利用されるようになり、コンピュータ・グラフィックスなどもあたりまえになっ てきた。このようにパソコンは、社会のあらゆる分野に、活発に入り込みつつある。 とくに、小学生や中学生までもさかんにパソコンを利用する姿をみるにつけ、つぎの 世代には、新しいコンピュータ文化なるものが生まれてくるのではないか、との期待 も もたれるようになった。 小林宏治著『C&Cモダンコミュニケ−ション』より