初夏の欧州

はじめに〜旅行前夜

 この旅は、私の所属しているアマチュア合唱団主催で「音楽研修旅行」と銘打たれたものでした。3回目を迎える旅ではありましたが、機中を含めると10泊11日の長旅を、約30人で敢行したわけです(私を含め数人は別行動をした日もありましたが)。旅行代理店など入りません。すべて自分達(とてもお世話になっている先生のご尽力によるところも大きいです)で手配しました。旅行参加者のとりまとめ、航空会社との再三再四のやりとり、現地スケジュールの確認から預ける荷物につけるリボンの作成まで、ありとあらゆることが手作りでした。私も、「旅のしおり」制作及び現地での人数確認(バス移動のときなどの点呼)などの手伝いをしました。

 私たちの合唱団は、キリスト教の音楽を中心に演奏している団体です。グレゴリオ聖歌からルネッサンス期の音楽、バッハ、モーツァルト、ストラヴィンスキー、プーランクなど時代や様式もさまざまです(昔就職活動をしていたとき、趣味に「宗教音楽の合唱」と書いたら、面接官がやばそうな顔をしていろいろ訊ねてきましたが、何だか取り違えてるなあと思ったことがあります・・・。バッハやモーツァルトのミサ曲を歌うのって、一般的な趣味だと思っていましたが、やっぱり「宗教」という言葉はビミョーな意味合いを持つんですね)。
 合唱団の設立者もメンバーの多くもクリスチャンですが、単に歌うのが好きで練習に通ったり今回の旅行に参加している人もいます。それでも旅行の趣旨のひとつとして「自分達が歌っている音楽の本来の姿(多くは教会の礼拝や冠婚葬祭で歌われます)を知ろう」というものですから、おのずと訪問先もそのようになってきます。具体的には、現地の教会を訪れたり、修道院の宿舎(ゲストハウス)に滞在したり、ということです。もちろん普通のホテルにも泊まりましたが(ある晩などは私の部屋が宴会部屋になり、皆飲み過ぎて大変なことになりました(笑))、一般的なツアーの旅行とは一味(も二味も?)違う、ユニークな旅だったと思います。

 では、これから旅行に出るまでをちょっと書いてみます。

こうもり
(C) 1987 UNITEL
 さて問題の旅行の準備は、実質出発の前の晩から始められた(笑)。トランクを押し入れから出したのが前々日、その後も私は相変わらずインターネットに入りびたりで、まあのんびりしているというか何と言うか・・・。しかも、その日私は観たいビデオがあったのだった。

 それはオペレッタ「こうもり」。歌詞や台詞もドイツ語、話のなかにはハンガリーの名産「トカイ酒」もでてくる。演目自体も好きなものなので、旅に出る前に観ない手はないだろうと思った次第(新国立劇場で日本語版上演されたときも何回か行ってしまった・・・)。

 旅の準備が30%くらいできたところでおもむろに観はじめる。夜9時半。見終ったのは夜中12時過ぎていたかな?そして次にやったことは・・・何とチャット(爆)。でもさすがに2時くらいで切り上げて、あとは出発時間の朝5時まで荷作りに専念。おほほほ・・・(^-^;

 これだけでも私の性格がうかがい知れようというもの(笑)でも荷物のことで旅先で困ったことはなかったので、まあよしとして・・・。

 一つ失敗したなと思うのは、カメラのフィルムのこと。安いからといって12枚撮りのをたくさん買って持っていったけど、フィルムの入れ換えが面倒だった〜(当たり前!)。

 右の画像はビデオ「こうもり」の表紙。おかげで旅の間中、オーバーチュアやアリアが頭の中で鳴りつづけ、この旅と「こうもり」は切っても切れないものとなったのでありました。

 続きはまた・・・(第1回終わり)

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