ジャズの部屋 チェット・ベイカー

彼の音楽とも、ちょっと変わった出逢い方をしています・・・


学生時代ジャズ研に所属していた私は、本業そっちのけでサークル室(スタジオ)に入り浸っていました(一応卒業はしました・・・)。何年生のときだったか、スタジオで見慣れないカセットテープをみつけました。誰かに渡すために置かれている訳でもなさそうで、ちょっと聴いてみようという軽い気持ちでウォークマンに入れたのです。トランペットとピアノとベースのトリオのアルバムのようでした。その音楽はしっとりとした独特の世界を作り上げていて、私は、まるでこの中にその「世界」がつまっているかのように、そのテープをまじまじと見つめた覚えがあります。
今思うとそれはチェット・ベイカーのアルバムなのでした。また当時、トランペットをやっていたサークルの友達が「チェット・ベイカーの歌はいい!もしかしてトランペットより好きかも!?」と言いまくっており、しばらく経ってからその歌声に接したとき、彼女たちが言っていたことがよく判りました。声質は明るく、でもちょっと気だるそうに歌っているのがはにかんでいるようにも聞こえます。彼のトランペットは、ほのぼのした雰囲気を持っていて、しっとりした少人数のもので、サックスなどが入る「かっこいい」仕上がりのものでも、どうしても(笑)あったか〜い気持ちが伝わってくるのです。演奏のジャンルとしてはスタンダード中心です。他のものを演奏しているアルバムを聴いたことがないだけかも知れません(^-^;。でもスタンダード大好き!の私としては、彼の作品を聴いていると(それがアップテンポのかっこいい演奏でも)ほのぼのしてしまいます。
彼のアルバムはあまり持っていないので、一枚だけご紹介します。

Chet Baker in New York
(Trumpet, Tenor Sax, Piano, Bass, Drums)
このアルバムでは歌っていませんが「かっこいい」演奏や、バラードでしっとりとテーマを吹く彼を聴くことが出来ます。
Chet Bake Sings
(Vocal, Trumpet, Piano, Celeste, Bass, Drums)
スタンダードを14曲、彼の歌とトランペットで楽しめます。CDショップでは彼の定番として売り出されていましたよ。

初めての出逢いとなったトリオのアルバムも、探し出してご紹介しようと思います。

銀座の山野楽器でチェット・ベイカーのCDを何十枚も取り出して曲を調べていったら(笑)判りました、私との出会いのアルバム名が。「Mister B」というアルバムらしいです。残念ながらそのものはなく、ベストアルバムで名前が判っただけなので、今度はちゃんと探そうっと!


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