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カメラコレクション  CONTAX T VS

 初めて自分で買ったカメラ。これ以後、急速にカメラにのめり込むことになった。カメラを買った目的は、自分で写真素材集を作り、DTPに使おうというのが目的だった。だから像をゆがめずに撮れる標準レンズが使えるカメラを選んだ。
 T VSはCONTAXT2の姉妹機で、28mm〜56mmのズームレンズがついている。もちろんTシリーズなのでカールツアイスレンズである。

 このカメラ、操作性が悪い。それがよくわかる場面については「ビールの友  21.ウサギを撮る」で書いているのでここでは省略する。
 この操作性の悪さはともかく早急に改良して欲しい。
 にもかかわらず、なんで僕がこのカメラをメインカメラとして使っているのかというと、対応できる場面の広さに理由がある。
 僕は仕事の行き帰りに写真を撮る。行きは朝だし、帰りは夕方から夜になる。半分は夜景を撮ることになるのだ。T VSはシャッタースピードが1/750〜16秒と幅広い。平たくいうと夜景に強いのだ。16秒以上の場合は、そのままシャッターを押し続けていればバルブ撮影になる。もっとも、16秒あればほとんどの夜景は撮れる。
 たいていのコンパクトカメラは最長シャッターが2秒程度で、夜景を撮るには不向きなのだ。せいぜい室内撮影止まりだ。
 現行商品の中では、コニカビッグミニ(BM301)が7.5秒とかなり長い。先日ビッグミニFという新型がでて、f3.5からf2.8の明るいレンズに変わった。同時に最長シャッターは4秒に縮まった。レンズが一段明るくなって、露出時間が半分になっているわけで、夜景を撮る性能としてはほぼBM301と同等である。ビッグミニ以外にはこれだけ長いシャッターを持ったコンパクトカメラを知らない(あ、ミノルタTC-1が8秒か)。
 ビッグミニとT VSが対決するとなると、やはりレンズ性能でT VSに軍配を揚げてしまう。ビッグミニは日本のレンズらしくシャープでくっきりとしている。クリアでよい描写をする。しかし、カールツァイスレンズの魅力は「美しくうそをつく」ことにあるのであった。どう見ても現実の世界とは違った世界が撮れているのだが、それがともかく美しい。
 レンズの欠点の話をしなくてはならない。カールツアイス、バリオゾナー、28mm〜56mm、f3.5〜6.5というのがT VSのレンズだ。T VSは発売当初から28mm、解放付近で周辺光量の低下が見られることが指摘されていた。これは京セラ(CONTAXは現在では京セラが高級カメラにつけている)も認めており、絞り解放で使うなら35mm以上の焦点距離にするようにいっている。
 僕の場合、周辺光量の低下はあまり気にしていない。夜景が多いせいかもしれない。どのみちフラッシュのせいで周辺光量が低下するような画像になるのだ。

T VSのクリップ T2にしろT VSにしろ、コンパクトカメラとしてはでかい。正直言ってでかすぎる。携帯性は悪い。しかし、僕は自作の「カメラクリップ」をつけることで携帯性の問題を解決した。クリップでベルトに引っかけておくという単純なアイディアなのだが、これで上着を脱ごうがどうしようが常に身につけていることができるようになり、携帯性は非常にアップした。
 腰につけているので、時折向こうから歩いてくる人やものにぶつかる。その時にはチタン合金のボディが威力を発揮する。傷は付いても壊れることはない。
 仕事上、プロカメラマンとはつきあいがある。僕の使い方を見ていて、「カメラが可哀想だ」といったカメラマンもいるが、バックの中に入れっぱなしで結局使われないよりカメラにとっては幸せなはずである。

 悪口ばかり書いたような気がするが、ピントがマニュアルで設定できたり、ズームが28〜56ミリと現実的なところを狙っている点など、いろいろと気に入っているカメラなのである。

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