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CONTAX lll コンタックスlll型

 CONTAX lllは1936年、CONTAX llと同時に発表された。この二つは外観上はまったく異なるが、実はある1点を除いて同一の機種である。その1点が世界の度肝を抜いた。CONTAX lllは露出計を内蔵していたのである。
 ただし、この露出計は絞りやシャッタースピード設定と連動はしていない。実質上はCONTAX llと単体露出計を持つのと同じことである。CONTAX llの上に取り外しできない露出計をどかんと載せたというのがlllである。露出計はセレン光式で、電池を必要としない。現代であればこの露出計とは比較にならないほど精度の良い単体露出計があるのだから、CONTAX lllを使う必要というのはない。しかし、ひかれるんだよねぇ、このフォルム。いかにも特殊なもんをのっけてるぜ、おいらはって感じで。
 発表当時、これ1台で日本では家が1件買えるといわれたそうである。原因の一つに戦時下の関税で、100%の関税上乗せがあったことは否定できないけれど、もともと当時の最高級品だったのである。カメラ自体が最先端の精密機械であった時代だから、その最高級品となればしかたないだろう。
 140×100×40mm、725g。中古価格は11万から14万あたり。

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