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CONTAX ll コンタックスll型

 CONTAX llは1936年のデビュー。ロバートキャパも愛用していた。l型とはまったくデザインが異なる。l型のブラッククローム仕上げに対してこちらはクローム仕上げでギンギラである。よって、ブラックコンタックス(l型)に対してクロームコンタックスとも呼ばれる。角が面取りされたのも特徴的。
 セルフタイマーが前面に装備され、それまで前面にあった巻き上げノブは上面、軍艦部に移された。こちらの方が合理的に操作できる。合理化されたモノとして、シャッターノブもあげられる。例のグループをやめ、直接シャッタースピードを設定できるようになった。このノブは巻き上げノブと同軸になっている。初期ロットでは1/100、1/200があるが、後期では1/125、1/250の倍数に改められた。
 最も画期的だったのは、それまでフレーミング用のファインダーとピント合わせ用のファインダーが別々だったのを、一つのファインダーにまとめたことである。これが「レンジファインダー(距離計連動式ファインダー)」の誕生である。それまではふたつのファインダーは別々であり、今でいう意味のレンジファインダーではなかった。これによって素早いピント合わせとフレーミングが同時に行えるようになった。
 僕がライカよりもコンタックスに興味があるのは、最初にレンジファインダーを実現したのがコンタックスであったという、この1点である。ちなみにライカがレンジファインダーを採用するのはライカM3であり、その発表は20年後の1954年である。戦争に痛めつけられなければツアイス・イコン社はライカを完全に追い抜いていただろう。その先進性、新しいアイディアをどしどし取り入れる先取の気質はライカにとって本当に驚異であったに違いない。
 もっとも、その気質のおかげでCONTAX lとllは操作感がまったく異なるカメラとなった。これに対する不満もあったろうが、そんな不満を吹き飛ばすのがCONTAX lllである。CONTAX llとlllはなんと同時発表である。
 140×85×40mm、540g。中古価格は8万から12万あたり。

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