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CONTAX l コンタックスl型

 CONTAXは戦前、ライカの最大のライバルであった。CONTAX lは別名ブラックCONTAXとも呼ばれ、宿敵ライカを研究し尽くした上でより使いやすいものを目指して、ツアイス・イコン社によって開発された。1932年に市場に登場した。ライカはそれより7年前に登場している。
 ボディ全面にフイルム巻き上げノブが配置され、独特の面構えになっている。ライカは板金ボディだが、CONTAXは当時最も堅いとされていたジルミン(シリコンとアルミの合金)のモノコックボディ。フィルムの装填を簡単にするために、底蓋といっしょに背面も取り外せる。シャッター速度は当時のライカにはない1/1000秒が使える最新鋭機種だった。
 供給されたレンズは7本。F50/f3.5テッサー、F50/f2.8テッサー、F50/f1.5ゾナー、F85/f4トリオター、F135/f4ゾナー、F28/f8テッサー、F180/f6.3テッサー。コンタックスバヨネットマウント。
 レンジファインダーの基長は100mm以上有り、180mmテッサーでも十分な正確さを保てた。

 シャッター速度の設定はグループ方式といって、スポーツグループ(1/1000〜1/100)、通常グループ(1/100〜1/25)、夜間グループ(1/10〜1/5)、タイムグループ(1/2〜Z)に分けられ、グループを選択してからやっとシャッタースピードを設定することができる。2段階で設定するわけで、これは想像するだに使いにくい。

 このあとライカとコンタックスの間で小改良の応酬が続き、CONTAX lは多くのバリエーションが誕生することになった。

 サイズ136×78×63、重量670g。中古価格11万〜13万が最低線。

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