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コンパクトカメラ購入のポイント
あなたはここへ来た、184984番目の人です。[改定日: 08/08/28 12:39]
(2000/11/17より)
コンパクトカメラのどこをみて買えばいいのか、ポイントをまとめてみました。
ここで説明しているのはかなりおおざっぱですので、本格的にカメラについての知識を身につけたいなら、その手の本を1冊購入するのが一番だと思います。
わからない単語がでてきたら、「コンパクトカメラ用語辞典」も併せてお読み下さい。
しかし、なんだかこのページ、FAQ化してきたな(^^;


■ 目次 ■


●便利なカメラがほしいんですが ▲ページトップ

 便利なカメラ、具体的に言うと、広角から望遠まで使えて、軽くて小さくていつでも持ち歩けて、シロートでもきれいに写る…ないです。こういうカメラは。あったら僕もほしい。

 道具というものはすべてそうだと思いますが、目的にあったものを選ぶことが大切です。かんなで木は切り倒せません。テレビでラジオは聴けません。大型バスでF1に出場しても優勝できません。

 あなたにあったカメラを見つけるには、まずあなたがどんな写真を撮りたがっているのか見極めることが出発点です。それにあったカメラを見つけるようにしましょう。

 この文章があなたのカメラ選びの足しになることを望みます。

 なお、写真の基礎を学びたいなら、「写真教室」を参照するとよいです。


●一眼レフか、コンパクトカメラか ▲ページトップ

 カメラを購入するには、それなりの目的があると思います。天体写真や顕微鏡写真、建築写真を撮りたい、彼女をアイドルみたいにきれいに撮りたい、とゆーよーな用途であれば素直に一眼レフを買いましょう。コンパクトカメラでは無理です。

 一眼レフは用途によってレンズを交換することであらゆる場面に対応できる、システムカメラです。上記の用途はそれぞれ一つのジャンルが確立されているほどの専門領域なんですね。コンパクトカメラはレンズ交換をすることができず、これらの撮影を自由にこなすことはできません。

 「子供を撮りたい」という目的もよく聞かれます。この場合もやはり一眼レフをお薦めします。コンパクトカメラの方がいい、いや、一眼だといろんな議論がありますが↓。
 また、ズームコンパクトカメラの場合、3分ほどたつと電源が切れますので、「チャンスを待つ」のが難しいという側面もあります。生活防水機能の有無(お風呂場やプールで撮影)、最短撮影距離もチェックしてください。

参照:掲示板/コンパクトカメラの選定について
  :掲示板/運動会が撮れるコンパクトズームはあるでしょうか?
  :掲示板/いいカメラ教えて下さい
  :掲示板/子供撮影向きカメラ
  :掲示板/私に合ったカメラを探しています

または掲示板の検索で「子供 用」あるいは「子供 撮影」で検索してみてください。

 入門用一眼レフとして定番になっているのは次の機種です。いずれも初心者向けに取り扱いが簡単になっています。

●ミノルタ α-Sweetシリーズ 
●キャノン EOS Kissシリーズ 
●ニコン  Uシリーズ 
●ペンタックス MZシリーズの一部(MZシリーズのうち、Z-30など型番が2桁のもの、MZ-Lなど。最近*istも追加された)

 一眼レフなんて大きなもの持ちたくない、という場合は、「レンズ1 〜ズームか単焦点か」に書かれている制限をよく頭に入れておいて下さい。

 コンパクトカメラが得意とする分野は、日常カメラ、旅行カメラといった使い方です。


●APSか35mmか ▲ページトップ

 APSを持っていないため、僕にとっても又聞きの知識になりますのでご注意。

 ●APSは35mmに対して不利か

 APSは135フィルムに対して面積が60%しかありません。当然、引き延ばしたときに不利になります。一般的にはLサイズでは同列と考えてよいようです(Lサイズでも、目の厳しい人は影響があるといいます)。
 それ以上に延ばした場合は、やはり35mmに部があるようです。

 ●APSで使うフィルム

 ISO400のネガフィルムを使うとよいでしょう。1.手ブレを防げること、2.アンダーになりにくいこと(アンダーなネガはプリント時に粒子が荒れる)が理由です。参考:掲示板/APSフィルムについておしえてください!! 

 また、APSはごろんとしたカートリッジのまま保管することになるため、保管場所を食うようです。できれば専用の整理用具があった方がよいそうです。でないとカートリッジをなくす確率が高いとか。

追記(というか脱線):この命題、そろそろ古くなりつつありますね。今では「銀塩カメラかデジタルカメラか」でしょうねぇ。うーん。

 昨年(2001)あたりなら、まずプリントが目的なのか、デジタルの状態でよいのか、という「撮影後の用途」を決めて、そこから出発するのがよいといえたのですが…。

 昨年以来、店頭でデジカメデータをプリントできるようになってきていますし、今年(2002年)デジタルデータのプリントサービスも普及してきましたので(普通のDPEで「デジタルデータプリントします」というのぼりが目立つようになったのは今年だと思う)、かなり流動的、というのが現状です。2003年にはプリント環境は互角になるでしょう。

 そうなるとコンパクトカメラの性格からして、「お手軽さ」がポイントとなるでしょう。携帯のお手軽さ、撮影のお手軽さ、プリントのお手軽さ、整理・保管のお手軽さなど、銀塩に不利となるのは目に見えています。


●コンパクトカメラを見るポイント ▲ページトップ

 具体的に、カメラ選びのポイントを解説します。カタログを手にしながら読んでいただくと以下の説明はよく判ると思います。


○レンズ1 〜ズームか単焦点か ▲ページトップ

・焦点距離

 写真の画角を決めるのがレンズの焦点距離です。

 単焦点レンズというのは、焦点距離が固定されているもののことを言います。たいていのコンパクトカメラでは焦点距離は35mm前後です。やや広角のレンズです。この焦点距離が長くなると(例:100mm)望遠レンズということになり、短くなると(例:28mm)広角レンズになります。

 35mmフイルムを使うカメラでは焦点距離50mmが「標準レンズ」と呼ばれます。50mmの焦点距離が人間の目で見たものに近いとされています(最近では38mm前後がもっとも人間の目に近いのではという意見もあります)。

 ズームレンズは焦点距離を自由に変えられるレンズのことです。広角から望遠まで幅広い焦点距離を使うことができます。つまり、大きく写すこともできれば(望遠)、広く写すことも(広角)できるわけです。

 単焦点コンパクトカメラでは、28mm〜35mmの広角・準広角レンズがついています。しかし、カメラの基本は単焦点です。小さく写るようなら、体を使って近づけば大きく写ります。

・解放絞り値(レンズの明るさ)

 ズームレンズは焦点距離を連続的に変化させることができる便利なレンズです。一見夢のようなレンズですが、レンズで大事な要素はもう一つあって、それは解放絞り値です。

 絞り値は「F3.5」などのように「F+数値」で表されています。単焦点のレンズであれば、たいてい解放絞り値はF3.5くらいです。この数字が小さくなるほど明るいレンズになります(例:F2.8はコンパクトカメラとしてはかなり明るいです)。

 ズームレンズではこの解放絞り値が大きくなってしまい(例:ズームレンズの望遠側ではF10以上のものが多い)、暗いレンズになります。暗いレンズがなぜ良くないかというと、第一に手ブレしやすくなるんですね。

手ブレ:シャッターボタンを押したときに、カメラ自体が動いて画面全体がぼけてしまうこと。しっかり構えて静かにシャッターを切るのが手ブレをなくすコツ。

 ちょっと面倒な話になりますが、つきあってください。一般に、手ブレを防ぐには「1/焦点距離」のシャッタースピードが必要と言われます。100mmの焦点距離なら1/100秒のシャッタースピードが必要になり、それ以下のスピードでは手ブレする可能性が高いことになります。35mmの焦点距離なら1/35秒以上のシャッタースピードが必要となります。

 他にシャッタースピードを左右する要素にフィルムの感度があります。
 仮にISO100のフイルムを使うとすると、F11では日中(EV12と仮定)でだいたい1/30のシャッタースピードになりますから、焦点距離30mmあたりが手ブレ限界になります。100mmでF11なんてレンズだと間違いなく手ブレします。
 ISO400のフィルムを使うと、EV12の場合F11で1/125秒になり、100mmの焦点距離でもなんとか手ブレせずに済むスピードになります。EV12は日中・曇天の明るさですから、ズームレンズの長焦点側は日中・屋外専用と考えてください。

 下にシャッタースピードの早見表を置きます。最近のズームコンパクトは、望遠側でF12くらいのものが多いですが、F12というのははんぱな絞り値なので、F11を載せておきます。焦点距離によって手ブレ限界スピードが変わることを忘れずに。

F11のシャッタースピード早見表 人工光だけの室内(EV5) 日光の入る室内(EV7) 日中・曇天(EV12) 日中・晴れ(EV15) 夏の海岸(EV17)
ISO100 4秒 1秒 1/30秒 1/250秒 1/1000秒
ISO400 1秒 1/4秒 1/125秒 1/1000秒 1/4000秒

 ズームレンズの望遠側ではF11を越えるものもかなりありますから、このあたりに注意が必要です。もしもズームを買うなら、フィルムはISO400以上の高感度フィルムを使うこと、絶対ブレさせたくないなら三脚を使うことを頭に入れておいてください(三脚を使っても、被写体が高速で動いていればぶれます。この場合は被写体ブレといいます)。

 屋内撮影の場合はEV値がぐっと下がりますから、スローシャッターを切るか(三脚が必須。ポケット三脚で十分です)、フラッシュを使う必要があります。
 コンパクトカメラのフラッシュは、ISO400のフィルムを使っても、せいぜい4m〜5mが光の届く限界です。例えば学芸会の舞台を後方から撮ろうとしても光は届きません。このことを頭に入れておきましょう。

 明るいF値のズームはないのかと聞かれることがありますが、これはコンパクトカメラではまず無理です。レンズを明るくしようと思ったら、レンズ径(直径)を大きくしなくてはいけません。長焦点になるほど大きくする必要があります。一眼レフのレンズでも、長焦点レンズで明るいものというと、カメラよりレンズの方がでかくなります。コンパクトカメラという大きさの制約の中でそれを実現するのは無理です。

おまけ。F5.6の場合。

F5.6のシャッタースピード早見表 人工光だけの室内(EV5) 日光の入る室内(EV7) (EV10) 日中・曇天(EV12) 日中・晴れ(EV15)
ISO100 1秒 1/4秒 1/30秒 1/125秒 1/1000秒
ISO400 1/4秒 1/15秒 1/125秒 1/500秒 1/4000秒

・ズーム倍率による性格

 また、ズームレンズと一口にいっても、ズーム倍率によって性格は違ってきます。
 おおざっぱですが、広角から望遠までオールマイティなものを求めるなら3倍ズームクラス(旅行カメラ向き)、画質に無理のない程度なら2倍ズームクラス(作品づくりに使えるものもあり)、どうしても望遠が必要なら4倍ズームクラスと考えるといいでしょう。一般に倍率が大きくなるほどカメラも大きくなります。

 2倍ズーム程度のズーム倍率の低いものは、広角側によったズームと望遠側によったズームとがありますので、このあたりもチェックします。

・画質

 一般に、ズームレンズよりも単焦点カメラの方が「レンズ2」で説明する性能は優れています。

 最近のズームコンパクトカメラは、非球面レンズ(画質を落とす収差を減らす効果がある)を使い、マルチコート(レンズ表面の光の反射を減らし、フレアやゴーストを減らす効果がある)されているものも増えています。
 一見良さそうですが、非球面レンズの中にはオーバーコレクションになってかえって不自然にゆがむものもあるように思います。
 一般の撮影には十分な画質だと思いますが、作品を考えているなら要注意です。

・子供撮影カメラとしての問題

 子供さんを撮る場合、シャッターチャンスは非常に重要になると思います。ところが、ズームコンパクトカメラは3分経つとレンズが引っ込み、電源が自動的に切れます。「チャンスを待つ」ことが難しいのです。これはレンズをどこかにぶつけて鏡胴を折ることを防ぐためのようです。今のところ例外機種は見つかっていません。
 目立たない点ですが、子供さんを撮影しようというとき、けっこう大きなファクターだと思います。


○レンズ2 〜カタログにでてこないレンズ性能 ▲ページトップ

 一般によいレンズとされるのは、画面の隅まで解像力が高く、明るさが平坦で、画像にゆがみのないレンズです。一眼レフならいざ知らず、コンパクトカメラというのは大きさの制約の中で作られますから、こうしたレンズは現時点ではコンパクトカメラの中にはありません。

 画像のゆがみについては、最近は「非球面レンズ」によって目立たなくなっていますが、目立たないというだけでやはりゆがみはあります(普通、画像のゆがみは縦方向にタル型かいと巻き型になりますが、非球面レンズでは横方向に波形になります)。

 ズームか単焦点かに関わらず、糸巻き型のゆがみかタル型のゆがみかはカタログにはでてきません。実際に撮ってみるしかありません。同様に非球面レンズの波形のゆがみの程度もカタログにはでてきません。

 解像力が隅まで高いレンズは、高級コンパクトの中にいくつかあります。高級コンパクトを選択する場合は、ただそれだけのために高いお金を払うのか、という別の問題がでてきます。それに、周辺までシャープなレンズの威力が発揮されるのは風景写真を引き延ばした時だけで、何か中心となる被写体が画面上にポイントとしてあるような写真ではまず気になりません。

 明るさが平坦なコンパクトカメラは、現状ではないようです。ほとんどのコンパクトカメラで「周辺光量が落ちる(画像の隅に行くに従って暗くなる)」現象が認められます。んが、それが気にならない程度のカメラというのは高級コンパクトまでいかなくてもいくつもあります。

 しかしながら、レンズ性能に対してこれらのシビアな要求をするのであれば、これも一眼レフをお勧めします。


○レンズ3 〜レンズの味 ▲ページトップ

 上で説明した焦点距離と絞り値の他に、写真の世界では「レンズの味」が大事にされます。シャープなレンズ、色乗りのいいレンズ、ボケのキレイなレンズなどが「レンズの味」で、これもカタログに現れないレンズ性能です。それどころか、同じレンズでありながらその判定は個人によってかなり違います。なぜなのかを説明してみます。

 よく「レンズの性能がいいのはどれか」と聞かれますが、判断基準によって性能の善し悪しは違ってきます。車でも、F1カーならスピードの速い方が「性能のいい」車ですし、ファミリーカーなら燃費などの経済性がいいほうが「性能がいい」車ということになります。つまり、判断の基準が変われば「何が性能がいいのか」違ってくるんですね。レンズの性能というのもまったくこれと同じで、判断基準によって「性能の善し悪し」は変わってきます。

 人によって、ボケのきれいさを求めるのか、シャープな描写を求めるのかなど、写真に求める基準が異なっているのです。あくまで一般論ですが、初心者はシャープな写真を「良い写真」と思う傾向があるようです。

 写真の世界で最高のレンズといわれるカールツァイスというドイツメーカーのレンズがありますが、これは雰囲気描写重視のレンズであり、科学写真にこれを使うという場面では性能の低いレンズになるでしょう。見た目の色より派手に写りますし(つまりウソを写す)、解像力の高さで言うなら他により優れたレンズがあります。
 すべては「撮り手がどんな画面を望むのか」によって変わってくるのです。

 さらに面倒なのは、客観的な数値でも判定できないという点です。どういうことかというと、「数値的に解像力が高いレンズ=シャープなレンズ」かというと、必ずしもそうではないんです。コントラストの高さや色乗りの違いで、解像力は低くても「シャープに見える」レンズというのもあるのです。

 結局のところ、実際に撮ってみて、これは好みの画面だ、これは嫌いだ、ここが物足りないなどと、自分で判定する以外に自分好みのレンズを見つける方法はありません。買わなきゃ判らんってことです(^^;


○撮影できる明るさ 〜EV幅とストロボ ▲ページトップ

 旅行カメラや日常カメラとして使うなら、暗いところから明るいところまで、いろんな場面で使いたいですよね。これはカタログにでている「露出」あたりを見てください。メーカーによってどの項目にでているかは違ってきますが、「EV値」に注意します。

 EVというのは明るさを数値で表したもので、室内は5EV、夕方・明るい室内は7EV、日中・曇天は12EV、日中・晴天は15EV、夏の海岸は17EVと考えると良いでしょう(ISO100の場合)。

 夜景をとりたいということになると、3EV程度までカバーしている必要があるでしょう。多くの場合、EV値が低い場面ではストロボが自動的に発光するようになっていますが、夜景撮影ではストロボ光が届きませんからこれは無駄です。ストロボを発光停止モードにすることで低いEVの場面でも写せるようになります。まぁ、たいていのコンパクトカメラではこの機能はありますから問題ないでしょう。


○その他の性能 〜露出補正とリモコン/セルフタイマー ▲ページトップ

逆光になると…・逆光で使う〜露出補正とストロボ

 被写体の後ろからカメラに向かって光がきている状態を逆光といいます。フツー、カメラは背景の光に引っ張られて、「明るい場面だ」と判断してしまい、肝心の被写体(人物など)が暗く写ってしまいます。

 こんな時に、被写体を適正な明るさに写すための機能が「露出補正」です。+1から+2EV程度の補正機能が付いていればベストです。そうでなくても、+1.5EV程度の補正をしてくれる「逆光補正ボタン」がついているものもあります。ネガフィルムであればこれで十分です。

 最近は手動で逆光補正できるものは少なくなり、カメラが自動的に逆光を検知して、露出補正するものが大半です。逆光自動補正などと呼ばれます。

 また、露出補正ボタンがなくても、ネガフィルムはプリント(焼き付け)の際に補正することができますので、プリント(焼き増し)を頼むときに「被写体に明るさを合わせて焼いてね」と注文すれば、あまりひどい輝度差でなければなんとかなります。

 もう一つ、わざとフラッシュをたくという方法もあります。今のコンパクトカメラには、たいてい「強制発光/日中シンクロ(Fill-in)」というモードがあり、これは条件に関わらず、必ずフラッシュをたく機能です。ただし、この場合は被写体がフラッシュの光の届く範囲にあることが前提です。

 厳密にいうと、強制発光と日中シンクロは意味合いが違うのですが、現代のコンピュータカメラはカメラが考えてくれるのでその辺の違いは気にする必要がありません。

・リモコンとセルフタイマー

 旅行カメラとしては記念写真は大事な要素。このとき活躍するのがセルフタイマーとリモコンです。どちらか一つあればよいでしょう。ただ、ズームカメラの場合はリモコンでズームも制御できるものもありますから、これもチェックしておいた方がいいでしょう。

 夜景撮影など、遅いシャッター(スローシャッターといいます)を切る場合にもこれらの機能は役に立ちます。カメラに触れずにシャッターを切れるからです。

 シャッターボタンを押すと、三脚を立てていてもわずかですがカメラがぶれる危険があります。すると写真全体がぶれてしまって、ぼやけた写真になります。これを防ぐことができるわけです。特に、コンパクトカメラ用の三脚はヤワなものが多いですから、シャッターを押すと三脚の足がたわんでぶれることが多いです。こんな時にリモコンやセルフタイマーは役立ちます。


○携帯性 〜大きさ・重さ ▲ページトップ

 旅行カメラとしてはもちろん、日常的に持ち歩くためには大きさや重さは大きな要素になります。
 一眼レフを「大きくて重い」と奥様に拒否されて…という話はよく聞きます。

 携帯方法(例:鞄に入れる、腰につけたケースに入れる、首から下げるなど)によって大きさ・重さの許容範囲は違ってきますので、実際に手にとって確かめてみるのが一番です。


○もっとも大切な性能 〜値段 ▲ページトップ

 コンパクトカメラ掲示板で「値段も大切な性能だ」という名言をいった人がいます。すごい!と思いました。そのとおりです。
 実際、「高級コンパクト」と言われるカメラは、「値段」という性能を無視してどこまで作れるかを追求したカメラ群だと思います。性能はいいですが、値段もいいです。
 ご自分の財布、求める機能を勘案して決めましょう。


●買い換え前のチェックポイント ▲ページトップ

 カメラを買い換えたいというとき、現在お持ちのカメラに何らかの不満を持っているから買い換えたいのだと思います。んが、ちょっとまって。ひょっとしたらあなたの不満はカメラのせいじゃないかもしれません。ここでは買い換えを考える前のチェックポイントを書きます。


○プリントの色が悪い ▲ページトップ

 さめたようなプリントが上がって来るという場合、原因はたいていDPEの焼き付け(プリント)に原因があります。カメラを変える前にDPEショップを変えた方がよいようです。試しに、色の悪いプリントの現物を持って行き、「もっと発色よく」焼くように注文を付けて焼き増しを頼んでみてください。これだけでかなりちがうはずです。

参照:ネガのプリントについては、掲示板を「自動プリンター」で検索するとより詳しくわかります。

良い DTPショップの報告:掲示板/東京近郊静岡県清水市
近所にいいDPEを見つけたら掲示板に報告してくださいね。


○ピントが合わない ▲ページトップ

 ひょっとして、室内撮影、または日陰の暗いところで撮影していませんか? それなら手ブレの可能性が高いです。カメラをきちんと構えて撮影しないと、意外に手ブレし易いものです。カメラを買い換える前に今のカメラにもう一度チャンスを上げてはどうでしょうか。

 ズームカメラの場合、特に手ブレしやすいです。「レンズ1 〜ズームか単焦点か」を参照してください。

 また、赤外線アクティブAF(オートフォーカス)のカメラで、ガラス越しに遠景(風景)を撮影していませんか? アクティブAFの場合、赤外線を放射し、物体に反射して帰ってくる時間で距離を測ります。AFは窓ガラスに反射するため、ガラスにピントを合わせてしまいますから、ピンぼけになります。こんなときは「遠景モード」にして撮影します。なお、パッシブ式AFは像のズレを検出して撮影するのでガラス越しの撮影でも遠景にピントが合います。

 同様に、遠景撮影でなんとなくピントがぼけている、という場合は、撮影時に無限遠モードで撮影しているか確認してみてください。アクティブAFの場合、赤外線の到達距離が短いため、無限遠にはきちんとピントが合いません。そこで無限遠モードが用意されています。初心者の方で、このモードを知らない方が意外といらっしゃるようです。


○タイムラグが気になる ▲ページトップ

 シャッターボタンを押してから、実際にシャッターが切れるまで、現代のAFコンパクトカメラではだいたい0.2〜0.3秒程度のタイムラグがあります。一部の機種(キヤノンのRT=リアルタイムモードなど)では、シャッター半押しでレンズが駆動し、シャッターボタン全押しですぐにシャッターが切れる機種もあります。
 しかし、この場合も全体のスピードがアップするわけではありません。

A シャッターボタン半押し→測距→シャッターボタン全押し→レンズ駆動→シャッターが降りる

B シャッターボタン半押し→測距・レンズ駆動→シャッターボタン全押し→シャッターが降りる

Aは普通のコンパクトカメラ、Bは一部のコンパクトカメラです。Bの場合も、結局シャッター半押しからシャッターが降りるまでの全体のスピードはアップしていません。

 どうしてもタイムラグが気になる場合は、レンズ駆動の速い一眼レフにするか、ちょっと昔のマニュアルフォーカスのカメラにするしかありません。


○画質のいいズームがほしい ▲ページトップ

 「画質がいい」「レンズ性能がいい」というのがどの程度のことをいっているのかわかりませんが(レンズ3 〜レンズの味)、画質の良さを求めるのであれば一眼レフの方が断然有利です。

 最近のズームコンパクトカメラもずいぶんがんばっていますから、作品レベルでない限り画質的には満足できる範疇だと思っています。非球面レンズ・マルチコートが普及していますし。
 子供・家族撮影用としてお考えなら「一眼レフか、コンパクトカメラか」「レンズ1 〜ズームか単焦点か」あたりもご覧ください。

 本当に画質優先で考えるなら、レンズを先に選んで、それにあったカメラを選ぶ、というのが正しいです。単焦点高級コンパクトカメラであっても、一眼レフやレンジファインダーの良いレンズには及びません。一眼レフかレンジファインダーにしましょう。あるいは中判・大判を使った方がよいでしょう。


●結局何を買えばいいの? ▲ページトップ

 お気軽スナップ、旅行カメラとしてお考えなら、「気に入ったデザインのカメラを買う」ことをお薦めします。レンズはコンピューター設計で性能は良くなっていますし、コーティング技術もこなれてきてフレアなどもでにくくなっています。どのモデルでもそこそこの画質は備えているはずですから、後はデザインと値段と機能が勝負。

 旅行カメラならズームがあった方が便利です。近寄れない場所というのがありますから。できれば室内でもワイドに撮れる28mmから始まり、100mmあたりまであればとりあえず間に合うはずです。

 ちょっとでも画質のいい方がいいというのであれば単焦点がよいでしょう。高級コンパクトでなくてもかなりよいものがあります。


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