川中美幸特別公演
「赤穂の寒桜」
〜大石りくの半生〜




御園座
2007/1/2(火)〜27(土)




深川の人情と家族愛。
無くしてしまった“心”に出会えます。





-あらすじ-




元禄十四年三月、
松の廊下での吉良上野介への刀傷による主君浅野内匠頭の切腹、
お家断絶の悲報は、赤穂藩家老・大石内蔵助の運命を大きく変え、
それはまた、安穏に暮らす内蔵助の妻・りくにとっても
大きな試練の始まりだった・・・。

籠城か明け渡しかの藩内激論の末、
弟君によるお家再興に望みを繋ぎ、
内蔵助は領民や家臣の為に明け渡しを決意する。

その内蔵助を陰で支え、動揺する子供たちを元気づけるりく。

数ヶ月後、京・山科で内蔵助は討ち入りの罪科が家族に及ばぬ様にと
身重のりくを故郷へ戻し、
十五歳になった嫡男・松之丞を元服させ、
討ち入りの浪士の一人に加える。

その辛い運命にただりくは涙するしかなかった・・・。
但馬・豊岡の実家では父・毎好や兄・毎明がりくを優しく迎えて、
りくは三男・大三郎を産むことに。

その弟の顔を一目見たいと、松之丞から名を改めた主税が訪ねてくる。

最後の別れにとの内蔵助の配慮であった。

母の“子守歌”を聞きたいと言う主税の頼みで唄い出すが、
涙に咽び声が出ない・・・。

苦悩はそれだけでは無かった。

後の遺児に掛かって来る罪科からいかにして逃れていくか。

次男・吉千代を出家させ、
大三郎もまた養子に出さなければならない悲劇が待っていた・・・。

そして元禄十五年十二月十四日の討ち入り・・・。

運命の一夜、赤穂浪士たちは見事に本懐を遂げる・・・。

やがて涙に暮れるりくの元へ浪士の一人
寺坂吉右衛門が内蔵助と主税の切腹の悲報を告げる。

忠義に殉じた男たちの陰で悲しむはいつも女ばかり・・・。

避けられぬ運命に哀しみ、残された子供たちの為にも
強く生きねばならぬりくもその一人であった・・・。




→STORY←









STAFF
CAST
阿部照義 大石りく 川中美幸
演出 水谷幹夫 大石内蔵助 田村 亮
演出補 北村文典 石東源吾兵衛毎好 長門裕之
美術 石井みつる 小山ゆう 土田早苗
照明 塚本 悟 寺坂吉右衛門 青山良彦
音楽 甲斐正人 柿山佐兵衛 逢坂じゅん
効果 小寺 仁 潮田又之丞 高松しげお
所作指導 若柳禄寿 藤吉 薬師寺保栄
演出部 星 恵 大石久麻 冨田恵子
瀬尾健児




- 株式会社 御園座 提供 -