氷川きよし特別公演
-きよしの石松売り出す-
「初恋道中」
はつこいどうちゅう




STORY




遠州は森町から清水港にやって来た石松(氷川きよし)
博奕が原因で船頭達と喧嘩になり大暴れをしていると、
「石松さん」と呼ぶ声がする。

声の主は石松の幼馴染みのお花である。

お花は石松の喧嘩ぐせ、博奕ぐせが直るようにと願かけて、
先に森町を出て、ここ清水の茶店で働いていたのである。




石松とお花のやり取りを見ていた旅人の中に
旅合羽の股旅者が一人、石松は股旅者に声をかけ、
今売り出し中の次郎長に「渡世の道」って奴を教えてやりてえと言う。

股旅者は「何でも教えてやんな」と言い、
茶店に入っていった。

その股旅者こそ
清水の次郎長(江原真二郎)であった。




二年後、石松は立派な次郎長の子分になっていた。

ある日、次郎長の家に若い娘が飛び込んで来た。

やくざ者三人に追われていたのだ。

大政や小政、法印の活躍でやくざ者を追っ払う。

石松が事情を聞くが、泣くばかりで石松は困ってしまう。

そんな折、娘のお供をしている
茂平(大村 崑)が誘拐かしと勘違いをし、
飛び込んで来て石松と口論となるが次郎長が出て来て止める。




次郎長は茂平を見て驚く。

茂平は次郎長が若い時に大変世話になった甲州屋の番頭で、
娘は甲州屋の娘・お糸であった。

次郎長は、ご恩返しに力になりたいと申し出るが、
渡世人が嫌いな茂平は「渡世人は真平だ」と断る。

それでも先程のやくざ者がまた襲って来るかもしれないと、
石松に二人を甲府まで送って行くよう命ずる。




道中、峠道に入ると、やはりやくざ者は襲って来た。

そのやくざ者は「ども安」こと武居の安五郎の仲間であった。

安五郎は、お糸を自分のものにしたくて執拗に追いかけているのである。




石松はお糸を守りきれるか。

お糸との仲はどうなるのか、
そしてまた幼馴染みのお花との仲もいかに・・・。





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