横浜博覧会 YES'89
三和みどり館『夢座』




1989年3月25日〜10月1日
みなとみらい21地区




1989年、横浜市は市政100周年、開港130周年を迎えました。

宇宙の時間、人類の歴史に比べれば、それは一瞬にすぎません。

しかしその時間は、世界のどんな都市の経験にも匹敵する
濃密で新しい体験に満ちていました。

横浜にとって、これまでの一世紀は、
どんな意味をもっていたのでしょうか。

また、これからの一世紀は、どんな意味を持つのでしょう。

100年前の横浜は、交易でにぎわう街でした。

今では、横浜は人口300万を越える日本第2の大都市に成長しています。

この成長は、日本近代化の契機となった開国、
震災、戦災など、数多くの困難を横浜の人々の知恵と努力とによって克服し、
達成されたものです。

同時にこの時代は、日本が農耕社会から、
工業社会へと劇的に変貌を遂げた時代でもありました。

あるいは後世の歴史家たちは、人間の英知の成果をたたえ、
この20世紀を称して「人類が宇宙へ第一歩をしるした世紀」というでしょう。

そしてきたるべき世紀は、工業社会から情報社会へと、
より大きな、より本質的な転換をもたらすでしょう。




テーマ 「宇宙と子供たち」

新しい時代に向かって、新しい時代というもののあるべき姿を、新しい時代を担う世代と一緒に考えよう-YES'89横浜博覧会のコンセプトです。
視野は宇宙。
これは単に天体という意味ではなく、地球や人も含む、この世界のすべてを表しています。
そして、子供たち。
彼らこそ、この宇宙が迎える新しい時代を引き継ぎ、よりすばらしい世界を築いていく主役であると考えます。



サブテーマ1 「新しいライフスタイル」

新しい宇宙時代の姿を“生きる”という問題意識で考えてみようというものです。

・人間再発見・・・人間は自分たちが考えているよるももっと大きな力、優れた素質を持っているのかもしれません。新しい時代には、その、思いもよらぬ新しい自分が発見できるのではないでしょうか。
・地球大発見・・・私たちが生きる地球についても、これから、もっといろいろなことが分かってくるはずです。新しい時代の、新しい地球との関わり方を考えてみましょう。
・宇宙新発見・・・新しい時代は宇宙の時代。人類はますます、宇宙のことを多く知っていくはずです。そして、知ることの驚きが人類に一層の活力を与えてくれるでしょう。どう宇宙に向かっていくか、真剣に考えて欲しいと思います。



サブテーマ2 「子供の世界」

新しい時代が素晴らしいものであってもらうためには、未来の主役である子供たちに、生き生きと、活発で明るく、健康に育ってもらうことが第一です。

・遊びと夢・・・健康な成長の基本は遊びです。遊びによっては人は才能を開発し、夢を育てます。そしてこれが、やがて、大きな夢を実現してくれるでしょう。
・好奇心と冒険・・・人は、好奇心によって発明や発見をし、大きな文明を築いてきました。そして好奇心はまた、数々の冒険の旅に人を旅立たせ、世界の広さを体験させました。好奇心と冒険は、人を大きく育ててくれるものです。
・知識と挑戦・・・人はまた、知識によって新しい時代に挑み、切り開いてきました。知識と挑戦こそ、新しい世界を創造すること、そして、より大きく成長することの原動力だといえるでしょう。





横浜博覧会の 三和みどり館「夢座」 を担当しました。

主人公である妖精アリス・アンに導かれ、
宇宙帆船アルゴスで“みどりの星”を探すスペースファンタジー



- Wikipedia 参照 -