わらび座×ジブリ作品第1弾!!
わらび座ミュージカル
「おもひでぽろぽろ」




天王洲 銀河劇場
2011.4./16(土)〜29日(金・祝)
わらび劇場
2011.5/8(日)〜2012.1/3日(火)
全国公演
2012.4月〜2013年
全国公演に付いてはわらび座HPをご覧下さい。




私はワタシと旅にでる。

 

 

甲斐さんからのMessage

日本の心のふるさとを感じてください。
そこから、未来は開けていきます。



笑い、涙、美しい景色、心が洗われる自然感・・・。

タエ子をはじめ、タエ子のお母さん、ばっちゃ、タエ子に関わるトシオなど、
多くの人たちの思い出が紡がれ、織り重なることで、
立体的な作品に仕上がりました。

今回の音楽では、山形の民謡「紅花摘み唄」が
物語全体に流れるモチーフとして使われています。

オープニングのコーラスで歌われるのが、その一節。

出だしの「はあ〜」は誰もが耳馴染みのあるフレーズで、
日本人のDNAの中にあるメロディと言えるでしょう。

「佐渡おけさ」「東京音頭」「りんご追分」など
多くの民謡の冒頭部分に使われている他、
「とうふ〜」「きんぎょ〜」「たけや〜さおだけ〜」
という物売りの呼びかけとも共通しています。

このメロディがタエ子の周りに漂い、記憶の彼方にあるものを呼び覚まそうとして、
その記憶の中にタエ子が深く入り込んできます。

この「はあ〜」はだんだん進化し、
二幕の冒頭「紅花組曲」では「紅花摘み唄」へと発展。

タエ子の新しい人生が拓けてゆく、美しいシーンにつながります。

日本人のふるさとが、物語とともにどんどん進化していくのです。

わらび座のように、日本の伝統の舞踏、
民謡に根ざした劇団は極めて少ないといえます。

オリジナリティがあり、ナショナリティがある。

それはイコール、世界に通用するということ。

わらび座は、これぞ日本のオリジナルミュージカルだと
誇りを持って紹介できる作品を創る可能性のある劇団です。

特に、日本の民謡は手つかずの素材の宝庫で、
そういうテーマと向き合えるのはわらび座みたいな劇団ならではといえるでしょう。

わらび座と仕事をし始めて、今年で10年目。

一緒に成長してきて、ついにこの『おもひでぽろぽろ』に至ることで、
ひとつの極めまできた気がします。

朝海ひかるさんはタエ子という役の中に等身大の自分を映し、
自由自在に彼女のよさを発揮。

私は『おもひでぽろぽろ』を彼女の代表作にしたいという思いで書きましたが、
まさにそうなる予感がしています。

加えて、杜けあきさんが円熟した味で、ひとつひとつの歌で感動させてくれます。

杜さんもこの作品でまたひとつ、大きな花を咲かせてくださいました。

三重野葵君も山里の青年をコミカルに誠実に演じていて、とても好感が持てます。

この作品を通して、日本人の心のふるさとを感じていただけたら。

そこから、未来は開けていきます。

今、東日本大震災という未曾有の災害により、
私たちは窮地に立たされています。

こんな時だからこそ、日本人の一番心の奥にあるものを掘り出して、
もう一度力を持たなければなりません。

タエ子の人生を通して、もう一度日本人の原点に立ち戻り、
自分自身の力を取り戻し、立ち上がりたい。

観客の皆さんにタエ子の物語を受け止めていただき、
それが喜びにつながるなら、こんなに嬉しいことはありません。

- 公演パンフレット引用 -

 

 
 

-あらすじ-




1982年の夏、
東京の銀行に勤めているOLのタエ子は、
膨大な書類に追われる機械のような日々を送っていた。

そんな彼女の前に、
ある日、ひとりの女の子が現れた。

それは小学5年生の自分。

家族が何かの病気かと心配する中、
タエ子は思い切って休暇をとることにした。

子供の頃に憧れて、
でも叶わなかった、
田舎で過ごす夏休み。

姉の夫の実家がある山形の高瀬へとタエ子は旅立つ。
小学5年生のワタシを連れて。



駅まで迎えにきたのは、農業青年のトシオ。

トシオの愛車の窓から見える景色は、
まさに憧れの世界そのものだった。

本家のばっちゃをはじめ、
武藤家にあたたかく迎えられたタエ子は
紅花摘みなどで自然に触れ、
高瀬の人々との交流を重ねながら、
子供の頃の“おもひで”を辿ってゆく。



村祭り、東京に帰る前夜。

ばっちゃの思いもよらぬ申し出に、
タエ子は戸惑いを隠せない。

そこでよみがえってきた、
ある“おもひで”。



混乱する彼女のもとに、
トシオがやって来る・・・。









STAFF
CAST
原作 岡本螢・刀根夕子 タエ子 朝海ひかる(東京)
脚本・作詞 斎藤雅文
碓井涼子
演出 栗山民也 タエ子の母/ばっちゃ 杜けあき(東京)
作曲・音楽監督 甲斐正人 丸山有子
振付 田井中智子 トシオ 三重野 葵
美術 松井るみ タエ子の父 渡辺哲
照明 勝柴次朗 ナナ子 高橋麿美
音響 小寺 仁 ヤエ子 碓井涼子(東京)
衣装 樋口 藍 小林すず
ヘアメイク 鎌田直樹 カズオ 平野進一(東京)
小道具 平野忍 近藤真行
歌唱指導 山口正義 キヨ子 丸山有子(東京)
演出助手 栗城 宏 金城翔子
小沢 瞳 神谷あすみ
音楽助手 紫竹ゆうこ ナオ 鈴木潤子(東京)
振付助手 高田 綾 伊藤幸世
舞台監督 佐久間勝徳 木原梨里子
制作 日本テレビ/茅野亜希 トノムラ(東京のみ) 椿康寛
わらび座/井田尚江 シロー 北村嘉基
銀河劇場/都丸聡子 小タエ 石丸椎名(東京)
プロデューサー 日本テレビ/深井英里子 鈴木潤子
わらび座/渡辺澄子 窪寺杏
銀河劇場/橋爪宏次 伊藤幸世
エグゼクティブプロデューサー 日本テレビ/宮崎洋 アイコ 中里裕美
わらび座/是永幹夫 トコ 志賀ひかる(東京)
銀河劇場/大島秀夫 窪寺杏
企画制作 劇団わらび座 伊藤幸世
協力 岡本螢・刀根夕子・GNH リエ(東京のみ) 奥泉まきは
主催 日本テレビ あべ君 森下彰夫
わらび座 伊藤明大
銀河劇場 アンサンブル(東京のみ) 権田いなほ
神谷あすみ
小林すず
伊藤幸世




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