ミュージカル
「ごんぎつね」
STORY
![]() ![]() ![]() |
書斎で原稿を書いている南吉を突然、不思議な幻想がおそいます。
南吉の散らかした原稿を、女子学生たちが拾って読みはじめます。 家出をした男が、ある日、父親が大切にしていた オルゴールを持ち出すのですが、 行きずりの少年にあげてしまうというお話です。 「誰にでも心のなかに箱がある。時々あけて夢を見る」。 南吉を囲んで、女子学生たちの話がはずみます。 「もうひとつ、話をしよう」と南吉。 次は、泥棒のお話です。 |
|
|||
|
|||||
|
|
![]() ![]() ![]() ![]() |
|||
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() 辺りは雪景色です。 ここは南吉の家の庭、南吉はまた新しい物語を始めます。 母ギツネと子ギツネが手袋を買いに、町の帽子屋へやって来ました。 子ギツネのあかぎれが痛むのです。 母ギツネはおまじないで、子ギツネの片方の前足を人間の手に変えます。 「こっちの手を出すんだよ」。 ところが子ギツネは、戸の隙間から間違えて反対の手を出してしまいます。 でも、優しい帽子屋のおじさんは、赤い手袋を売ってくれた、 というお話です。 |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
|||
![]() ![]() ![]() ![]() |
そして、もう一つ、今度は別のキツネのお話です。 春が近づいていました。 兵十は病気の母に食べさせようと、川で大きなウナギを捕まえます。 ところがいたずらキツネのゴンが、ウナギを川へ逃がしてしまいました。 しばらくして、ごんは森の精チキサニから 「兵十のおっ母さんはもうじき死ぬ」 と聞かされ、大ショック。 自分の母親が死んだときのことを思い出したからです。 兵十のおっ母さんのためにウナギを捕ろうと考えた ゴンの努力もむなしく、兵十の母が亡くなりました。 ゴンは兵十をなぐさめようと、イワシやナスなどを兵十の家に 投げ込むのですが、残念なことに、キツネの親切は人間には 伝わりません。 それでもゴンは健気に、なおも栗やマツタケを背に 兵十の家を訪れるのですが、いぶかしんだ兵十の仕掛けた罠にかかり、 銃で撃たれてしまいます。 ゴンの周りに散らばった山菜を見て、ゴンの親切に気づく兵十。 「おら、大切な友達を殺しちまった・・・」。 愕然とするのですが、もう取り返しはつきません。 「きみはぼくのともだち、ぼくはきみのともだち」。 歌声はやがてハミングとなり、彼方へと消えていきます。 南吉はいいます。 「ゴン、お前は死なない。お前は、この話を聞いた人たちの 胸に抱かれて、百年も二百年も生きる・・・ みんなの胸の中に生き続ける・・・」 |
![]() ![]() ![]() ![]() |