ミュージカル
THE WITCHES OF EASTWICK
イーストウィックの魔女たち





STORY




のどかで平和な田舎町、イーストウィック。

そこに三人の女性が住んでいた。




バツイチ彫刻家アレクサンドラ・スポフォード、36歳。

別居中の音楽教師ジェーン・スマート、38歳。

不倫中のスーキー・ルージュモント、35歳。

三人が三人とも、まともなファミリー生活を送っていない。

適当にボーイフレンドたちと付き合う態度は、
保守的な町の人たちからみると、
「トラブルの種!」なんだそうだ。




けれど、これぞ本命という男性に出会えないんだから仕方ない。

30代も半ばを過ぎ、
セックスフラストレーションはたまりにたまって、
「このまま女として枯れてゆくのか」と不安もつのる。

だから、会えば酔っ払って、男運のなさを嘆きあうグチ大会。

心の奥底では今でも、白馬の王子とは言わないまでも、
理想の男性が現れないかと夢みているのだ。




そこに現われたのが、年齢不詳、正体不明の
ダリル・ヴァン・ホーンだ。




街外れに豪邸を買って、
ミステリアスな召使いのフィデルと住み始めた。

このダリルという男、ずば抜けたセックス・アピールに、
乙女心をくすぐる話術、そしてミステリアスな魔術で、
アレクサンドラたち三人に急接近。

三人は、セックスの悩みが解消したばかりか、
仕事の自身までつけてもらい、おまけに、
空まで飛んでしまって自分を解放することができたのだ。

もう完全にダリルの虜になっている。




噂好きの街の住人たちは、
ダリルと三人の熟女のアヴァンチュール話でもちきりだ。

そんなモラルの崩壊を苦々しく思っているのが、
新聞社オーナーのフェリシア・ガブリエル。

しかも娘のジェニファーが、アレクサンドラの息子マイケルと
付き合っているのも気に入らない。

なんとかダリルやアレクサンドラたちを
糾弾しようと機会を狙っている。




しかし先手をとられ、夫クライドもろとも、
ダリルの魔術の餌食になってしまうのだった・・・。