東宝創立70周年記念公演
2002年帝劇4月特別公演
ミュージカル
「Charlie Girl」
チャーリー・ガール





STORY




チャーリーことシャーロット(愛華みれ)は、ハドウェル・ホールと
呼ばれる大邸宅に母親・ハドウェル伯爵夫人(初風 諄)と、
2人の姉・ペネロープ(春風ひとみ)と
フィオーナ(植田チコ)と暮らしている。

言ってみれば、伯爵令嬢。




けれども現実は厳しい。

チャールズ一世の時代から続く由緒正しき家を維持するには、
お金が必要。
未亡人のハドウェル夫人は邸宅を観光客に開放し、
その入場料などを生活費にあてている。

お屋敷の中にはホットドッグ・スタンドや
アイスクリームの売店があり、常に見知らぬ人々がウロウロ。

敷地内には動物園、ろくに召使いも雇えず、
ジョー・スタッドホーム(錦織一清)
という青年が敷地を監督しているのみ。

夫人の望みは、3人の娘が大金持ちと結婚して、
ハドウェル・ホールがテーマパークから解放されること。




そんな母親の願いをよそに、
チャーリーは少年のように飾り気のない女の子。

分厚いメガネをかけ、オートバイの修理が大好きで
「シャネルの5番よかグリース油の方がまし」と思っている。

お色気ムンムンの2人の姉とは違い、
まだ恋をしたことがない・・・。

けれど心ひそかに、運命の人との出逢いを待っている。




ある日、ハドウェル夫人の友人で、アメリカの石油王と結婚した
コナー夫人(森 公美子)が、プレイボーイの息子・ジャック(鈴木綜馬)と
共に訪ねてくる。

共に夫に先立たれ、お金が欲しいハドウェル夫人と、
貴族の称号が欲しいコナー夫人は、子供たちをくっつけようと企んでいる。




そこへもう1人の訪問者、
ニコラス・ウェインライト(太川陽介)が現れる。

リトルヒル・サッカーくじ社の代理人として、管理人のジョーに
史上初の高額配当金である36万ポンドの小切手を渡すためにやって来たのだ。

しかしジョーの返事は、
「自分は金も男にも興味がない女の子に恋をしているから、
そんな大金はもらえない」と、冷たいもの。




ジョーの意中の彼女は、チャーリー。

けれどもチャーリーは遊び人のジャックに一目惚れし、
母親たちが催すパーティーに出席することにする。

けれどもドレスなんて持っているわけがない。

愛する人のため、ジョーがドレスを調達しようと名乗り出て・・・。

一方、ウェインライトはハドウェル家の次女フィオーナに
ぞっこん一目惚れするも、フィオーナは頭の禿げた男にしか興味がない。




伯爵家ではさまざまな恋の糸がもつれ始め、
一体、だれとだれの糸が結び合ってゆくのやら・・・・