「ホーム・スイートホーム」





STORY
   



司屋を営む山下家では、痴呆症で徘徊を繰り返す
元オペラ歌手の祖父・宏の世話に手を焼いていた。




そんなある日、息子の太郎が宏に階段から突き落とされ入院するハメに。

嫁の菊子は店を切り盛りしなければならないし、
孫娘の松子も家庭の事情を抱えている。




そこで、ピアノ教師をしながらコンクール出場を目指している次孫の和代が、
ひとり暮らしのアパートで宏を預かることになるのだが、
彼女も2ヶ月で音を上げる始末。




困り果てた松子は、岩手にある女性たちだけの
グループホーム”おばんでがんす“に、
太郎の退院まで宏を預かってくれるよう手紙を残し、
彼を置き去りにしてしまうのだった。




勝手な振る舞いに困惑する昌子たちホームの住人。

しかし、宏は自然に囲まれたそのホームでの生活で、
次第に元気を取り戻していった。




そして、それを知った和代は今までの
自己中心的な考えの自分を反省し、
ホーム運営を志すようになり、
退院した太郎も岩手に移ることを決意するのであった。