あなたのお気に入りのお酒は何位ですか?
 2002年5月25日(土)の日本経済新聞の別刷版「NIKKEIプラス1」の『何でもランキング』に“専門家・愛好家が薦める日本酒”という記事が掲載されました。 

 日本酒を愛する文筆家や、酒を楽しむ同好会に加わる人たちにお薦めの日本酒を聞いた結果、下記のとおりとなったそうです。リストに上がったお酒は160酒類以上とか。(採点したのはこの人たち
 「酔嘉の会」に声がかからなかったのは残念ですが、まあ一般的な順位だと思って参考にしてみましょう。
お酒の酒類(純米/吟醸etc)にまで限定していないのがちょっと気にかかりますがね。
 さあ、お気に入りのお酒は入っていますか? 

※神亀が登場するあたりは、信頼度高そうですね(笑)。

(日本経済新聞の記事をそのまま転載しております。版権は日本経済新聞社にあります) 



専門家・愛好家が薦める日本酒

順位 酒名 得点 コメント
(よみがな、蔵名)
1 田酒 270 1974年に昔ながらの完全手造りの純米酒として発表。田んぼの米のうまみにこだわり名付けた
(でんしゅ、青森・西田酒造店)
2 天狗舞 220 蔵は1823年創業。山廃仕込みの力強く、ふくらみのある昧を全国に広めた
(てんぐまい、石川・車多酒造)
3 開運 210 高天神城跡のわき水使用。蔵元は「静岡酵母」開発に貢献、杜氏(とうじ)波瀬正吉の名付き銘柄も
(かいうん、静岡・土井酒造場)
4 神亀 180 秩父山系の伏流氷でおる石更水の井戸水を使う。古酒へのこだわりが強い。ぬる爛を薦める声も
(しんかめ、埼玉・神亀酒造)
5 喜久酔 170 江戸時代中期創業。700石の小規模蔵ながら、低温熱成・管理を徹底した酒造りで高品質を保つ
(きくよい、静岡・青島酒造)
5 〆張鶴 170 キレのある淡麗辛口でありながら十分なうまみを引き出す純米酒造りで知られる。越後の代表銘柄
(しめはりつる、新潟・宮尾酒造)
7 八海山 160 魚沼郡六日町にある蔵から望む霊峰・八海山にちなみ名付けた。のどこしのいい人気酒
(はっかいさん、新潟・八海醸造)
8 菊姫 150 創業は16世妃。加賀の菊酒と呼ばれる。米は兵庫・吉川町産の最高品質の山田綿にこだわる
(きくひめ、石川・菊姫)
久保田 150 朝日山で知られるトップ・メーカーが1985年に出したシリーズ。干寿、萬寿など看り豊かな辛□
(くぽた、新潟・朝日酒造)
8 黒龍 150 1804年創業。名は酒水として使う九頭竜(くずりゅう)川の伏流水に由来。「石田屋」は最高級品
(こくりゅう、福井・黒龍酒造)
8 磯自慢 150 1830年創業の老鋪。かつお節作りで知られる焼津市の漁師町にある蔵は約1200石の少量生産
(いそじまん、静岡・磯自慢酒造)
2002年5月25日付 日本経済新聞 NIKKEIプラス1 より転載
調査の方法
 日本酒に関連した著作がある専門家七人と全国各地にある酒愛好会の会員九人に、お帯めの銘柄二十を挙げてもらった。配点は特にお薦めのもの十銘柄三十点、次にお薦めの十銘柄に二十点。選者は次の通り(敬称略。カッコ内は肩書、愛好会の所在地と名称) 
専門家 愛好家
小泉武夫(東京農業大学教授) 土井政春(北海道・旭川美酒の会)
山同敦子(食と酒のジャーナリスト) 柳田正一(青森・幻の日本酒を飲む会青森支部)
高瀕斉(漫画家) 石沢文範(神奈川・木陰浮月粋人盃)
高田雅子(日本酒ライター) 鴨志田知史(東京・三ツ矢銘酒会)
藤田千恵子(フリーライター) 大久保忠宜(東京・酒仙の会)
松崎晴雄(酒類ジャーナリスト) 山中基康(大阪・山中酒の会)
山本洋子(オレンジページ編集部) 西林洋治(広島・酒おこしまちおこし研究会)
  平嶋雄三郎(福岡・北九州酒仙の会)
  中村昌次(沖縄・幻の日本酒を飲む会沖縄支部)