「 禁猟区 

止めるべきだと 声がする
引き返すべきだと 声がする
けれど その声は
切なく 甘い
押し留めようとする手は
どこまでも 温かい
離れようと 彷徨えども
気付けば ここに 戻ってしまう

そして 私は
かまって欲しくて 
悪戯をする 子供のように
あの人の 心の隅を
握り締めている


大きな景色へ

玄 関 へ