バイク・カタログ

HONDA DREAM
CB500 FOUR



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19○○年、日比谷公園の松本楼がデモ隊と機動隊との衝突騒ぎで炎上した頃、店長はハイヤーの運転手をしていました。そこでのハイヤーの運転業務は2日乗務して1日休みというものでした(その他に3日休日がある)。1日目は午前8時に出勤して予定表を順番に仕事をして夜遅い仕事は2日目の人に任せて仮眠を取ります。2日目は朝一番の仕事から順にはじめるのですが、午後は共同通信社に入り記者の専用車になって何処にでも行って、何時間でも待っている、という勤務でした。
その共同通信社で、今でいうバイク便のような連中が居りました。記者やカメラマンからの連絡で、写真フィルムや記事を現場で受け取って新聞社まで届けるプロの運び屋です。
その彼らのバイクの多くが、このCB500Fでした。新聞社の旗を着け、旭風防に新聞社のステッカーと通行証を貼ったバイクはなかなか精悍でかっこいいものでした。当時は各新聞社にありましたが今はどうでしょうか。
もちろん新聞社のバイクはCB500F以外もいろいろあったはずですが覚えているのはこのCB500FとゼッツーといわれたカワサキのZ750F(又は750RS)だけです。
運転手の詰め所での、彼らの話では「軽く乗り易いのでナナハンより速い」とのことでした。
でも、なによりデザインが、タンクといい、マフラーといい、エンジンのマスといい、バランスがとれて、当時世界一かっこいいバイクではなかったかと思うのです。
でも、今でも有ったら相当かっこいい。

後年、2輪免許を得てから試乗した時は、既にCB650Fが出た後でしたのでインパクトは有りませんでしたが、CB750Fに比べはるかに取り回しが軽く、エンジンは音も吹け上がりも軽やかでした。



「件名」は具体的に

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