MIP-X1


UC0071年、ジオン軍兵器開発局を中心に新型兵器の開発がスタートした。ミノフスキー粒子散布下における電波障害、いわゆるミノフスキー効果によって、レーダーを前提とした戦略・戦術・兵器体系は全て旧来のものとなることが予想されており、来るべき独立戦争に向けて十倍以上とされたジオンと連邦の戦力差を埋める切り札として全く新しい兵器体系が模索されたのである。

結果として、二つの兵器が最終候補に残った。ギレン・ザビが推奨するジオニック社のMS-01と、キシリア・ザビが推すMIP社のMIP-X1である。MIP-X1が既存の宇宙ポッドを発展させ、機動力・火力・防御力を強化したものであったのに対し、MS-01は画期的なAMBACシステムを採用し、未完成ではあったものの高い可能性を秘めていた。結局MS-01が採用となり、モビルスーツの本格的な開発を行うSUITプロジェクトがスタートした。

MIP-X1はこの時提出された機体で、正確にはモビルアーマーではないが、その原型と呼ぶことが出来よう。これはあくまで競合に際して試作されたワンオフの実験機であり、競合後の消息も不明なため、現在ではどのような機体であったかはわかっていない。少ない資料によれば、高速宇宙艇に大出力のジェネレーターと大型のマニュピレーターを搭載し、メガ粒子砲を装備していたとされている。

メガ粒子砲はエネルギーCAPを使用していないものの、艦船の主砲クラスの威力はあったとされている。その分機体もかなりの大型化し、大推力によってそれをカバーしてはいるもののMS程の機動力はなかったであろう。新兵器の競合には敗れたものの、局地戦用MSがその限界を見せはじめたことからこのプランは再び脚光を浴びることとなり、多くのモビルアーマーが開発された。このMIP-X1はそれらと直接関わっている訳ではないが、モビルアーマーの原点として開発史上少なからず意味があるといえよう。


MIP-X1

全 高 ? m 自重量 ? t 総出力 ? kw センサー

有効半径

? m
頭頂高 ? m 総重量 ? t 総推力 ? t


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