うんちくを語るのが大好きだ。うんちくは気持ちいい。人を見下したような気分になれる。そいつを支配してる気持ちになれる。相手は俺がいかに頭の良いインテリ人間であるかに驚嘆し、敬服し、ひれ伏すのだ。うんちくを語るのは実に気分がいい。

だから人のうんちくを聞くのは大嫌いだ。殺したくなる。特に男が女にうんちく垂れてる場面に遭遇すると、もうたまらない。それが大したうんちくでもなく、なのに女が「へぇーそうなんだー」とか言ってるのはとても耐えられない。女がどんなブサイクでも関係ない。

迷わずそいつを殴り倒し、返す刀で女を睨み付ける。そして言う。「おい、そこのマンコ付き人間。黙って俺のうんちくを聞け。そしてやらせろ」作戦上はこれでうまくいくはずだが、万々が一のことを考えて思いとどまる。

俺は用心深いのだ。

おたくを憐れむ歌に戻る