投稿その8 銀行もNHKの手先か?

投稿その8 銀行もNHKの手先か?



 年度の初めは,移転も多く,それに伴うNHKの暗躍も激しさを増しているようで
新たな投稿が寄せられた.銀行も自分の顧客よりも,NHKへの義理立てに熱心で,
顧客の訴えを黙殺しても忠義を尽くす実態がある.

 悪意を持った個人や団体に強制的に口座からの引き落としを防止するには,銀行は
顧客の訴えを忠実に実行しなければならない筈である.たとえNHKであろうとも.
然るに,顧客の訴えは無視されて,うやむやに….
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 私は島根県の大学に入学し、一人暮らしを始めました。
ある日の夜、NHKの受信料の集金人なる中年の男性が訪ねてきました。
その時は何も疑問を持たずに契約し、さらに銀行口座からの自動引き落としの手続き
をしました。

それから2年ほどたち、たまたま大学の図書館で見つけたNHK受信料不払いの本を
読みました。そこにはNHKの、筋の通らない理論ことが紹介され、にわかに信じ難
いエピソードも紹介されていました。

特に印象に残っているのは、受信料拒否をしている人の銀行口座を勝手に引き落とし
ていたことが発覚したという事件です。そんなことは常識ではありえないし、やろう
と思ったとしても、本人の印鑑がなければできないことですから、これは何かの間違
いだと思っていました。少なくともその時は。

どちらにせよ、その本を読んでからは、今まで払っていた受信料が急にもったいなく
感じられるようになり、銀行口座からの引き落としを中止する手続きを行いました。

それからしばらくして、NHKの受信料の集金人(最初に来た男性かは憶えていませ
ん)がやってきて、現在までに溜まっている受信料を徴収に来ました。
相手の細かい言葉遣いは忘れましたが、態度としては「さあ、払ってもらおうじゃな
いか」という感じでした。

私はその態度に反感を覚え、なぜ払わなくてはいけないのかを聞きました。
集金人は、「テレビを持っている人は払うことになっている」と言い、私がさらに疑
問を投げかけると、「みんな払っているのだから」の一点張りです。それ以上、何を
聞いても、最後はその言葉だけなのです。
(私が聞きたかったのは、もっと論理的な説明なのですが)

なかなか引き下がらない集金人にだんだん疲れてきた私は、口論の末、その集金人の
肩を突き飛ばして玄関のドアを閉めました。集金人はしばらくドアを叩いて何か言っ
ていましたが、やがてあきらめたのか帰っていきました。
私はこれでもう来ないだろう、これで終わったのだと思っていました。しかしこれは
まだ、事の発端に過ぎなかったのです。

ある日、実家から送金されてきた生活費の仕送りを確認するために、通帳の記帳をし
ました。すると、信じられないことに、そこには引き落としの中止をしたはずのNH
K受信料の支払い記録があったのです。

あわてて窓口で聞いてみましたが、確認して後日連絡すると言われ、そのまま帰って
きました。けれども待てど暮らせど電話はかかってきません。
「忘れているのでは?」と思い、こちらから銀行に電話をしました。すると、しばら
く電話口で待たされたあと、
「そういうことはNHKさんと直接交渉して下さい。」と言われてしまいました。
「なんだ?!・・・ということは、銀行側の処理ミスというわけじゃなかったの?」
私は電話を置いたあと、そのことに気づきました。
もし銀行側の処理ミスなら、たとえNHK側が返金に応じなくても、銀行が処理ミス
をしたのですから、銀行が責任もって返金してくれるはずです。しかし、今回の銀行
の対応は、まるで「銀行に処理ミスはない、これはNHKとお客さんとの問題」と言
いたげです。

私は、前に読んだ本の内容が、急にリアリティのあるものに思えるようになりました。
やはりそこに書かれていることは、「すべてありうる」ことなのです。
まさかそれを、身をもって思い知ることになろうとは!

私はNHK宛に「受信料不払い宣言」なるハガキを送り、改めて受信料を払う意志の
無いことを示しました。あの本に書かれていることを実践したのです。その中には、
「受信料不払いのブラックリストにどうぞ加えて下さい」という文が入っていたこと
が印象的でした。

不思議なことに、それ以降、口座からの引き落としはなく、集金人も来なくなりまし
た。
けれども、大学を卒業して転居するまで、毎月のように「現在までの滞納の合計」の
通知書が郵便で送られてきていました。その時は毎回、怒りにまかせて破り捨ててい
ましたが、貴重な資料として残しておけばよかったと、今では後悔しています。
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