サンデー毎日よ.抹殺の陰謀に加担か?

サンデー毎日よ.抹殺の陰謀に加担か?

「酒鬼薔薇が泣いて詫びた!」サンデー毎日12/28号の中吊り広告が目に止まった. そこで俺様は,この週刊誌を買いに走った.今この時期,A少年が自らの罪を認めて 謝罪をする気になった….そんな予見を与える….                 そこで週刊誌を開くと,現在,A少年が収監されているとされる関東医療少年院の 写真と,この少年院の紹介記事から記述は始まる.もはやこれだけで,A少年が今, 謝罪をしたかのような印象を強烈に与えてくれる.                 我慢して,ダラダラした記述を読み進むと,その記述の後に,犯行声明文の引用, 犯したとされる罪を記述して,罪の重さを強調する.その罪に裁きを下すごとくに, 10月17日の裁判官の言葉を引用して断罪している.                つまり「現在でも自己の非行を正当化して反省の言葉を述べない」と指弾したとして 紹介する.この時点まで,一切の反省がなかったことを強調してやまないのである. 『フム.こんなヤツが今,反省したのか』と思う.                 ところがである.記事を更に読み進めると,実は,その謝罪と言うのは突然九月に 遡ってしまう.九月末,A少年が2度目に母親に会った際に号泣して『悪かった』と 謝ったという鑑別所関係者の話があるだけなのだ.                 一体,何について謝ったのか,それすら定かではない.例え謝罪が事実だとしても 前回,母親に罵声を浴びせたことを詫びたのかも知れない.ところが,通り魔事件の 被害者の親は,この後にこの母親と会見している.                 そこで,A少年の母親は,被害者の母親に『ほとんど口も聞いてくれなかった』と こぼしていたと,釈然としない旨を語っているが,かの野口善国弁護士は『そういう 兆候は夏からあった』と罪の自覚を強調している.                 サンデー毎日 12/28号のタイトルは『詫びていた』ではなく『詫びた』と,謝罪が 今であると強調している割に,証言した人物も,神戸鑑別所関係者と極めて曖昧だ. この時期に,この記事は,どんな意味があるのか?                 派手にタイトルをぶち挙げておきながら,記事でタイトルの事実に疑問を抱かせる 記述さえ見られる….俺様は,この後にA少年が自殺して果てる不吉な予感が走る. 記事は,抹殺を自殺と納得させる狙いがあるのだ.                 記事が掲載されているサンデー毎日を読まなくとも,広告で,タイトルを目にして この後に自殺の報道があっても,人々を納得させるに足る刷り込みの暗示を与えて, 立ち読みしても冒頭の記述だけで納得させられる.                 マスコミが今,神戸の事件を顧みるなら,自らが垂れ流した報道内容と,A少年の 供述内容とを厳正に照らし合わせ,矛盾点を徹底して明らかにして,訂正する記事や 報道内容について詳細に検証するべきではないか?                 A少年逮捕後には,一歩も現場に踏み込まず,具体的検証を何一つ行なわず,ただ ひたすら心の闇を強調する報道を繰り返した経緯に,何の疑念も抱かず反省もせず, サンデー毎日はA少年の抹殺に加担するつもりか?                                        ** 悪魔 **       ・目次に戻る