マスコミよ．クリスマスだ．裁きは近いぞ？
10日朝，車で走行しながら，ＴＢＳラジオを聞いていた．『大沢悠里の…』という 番組だった．今年の主な出来事が話題になって，ペルー人質事件から山一倒産まで， ゲストと一緒にズラズラと事件を並べ立てたが…． この中に神戸の事件が抜けていた．奈良県月ガ瀬村の中学生殺人事件には触れた． 然し，大沢もゲスト二人もこの事件は完璧に無視したのだ．勿論，全ての事件を語る 時間はない．然し，神戸は脳裏を過らなかったか？ これは一つの例に過ぎない．最近のマスコミ報道は，神戸小学生首斬り事件を直接 語ることを避けている漠然とした印象が過る．当然，ここで話題になっても…と思う 部分で，これが何故か素通りされて行くのである． それでも，先日，十四歳の親殺しがあって，この時には，一部で『またも十四歳の 凶行』というような伝えられ方がなされた．このようにＡ少年を真犯人とする暗黙の 了解を確認するのだが，神戸には踏み込まない…． 突発的に感情を爆発させて人を殺す事件は珍しくない．『またも十四歳…』とする 表現は適切ではない．神戸の事件は，冷静な猟奇殺人である．感情の爆発ではない． 複雑怪奇な事件と，単純殺人を同列には語れない． もしかしたら，個々のマスコミ関係者の中にも，神戸の事件でＡ少年を犯人として 語ることに，後ろめたさを感じている者が少なからずいるのではないか？ 俺様は， そういう印象を感じる．神戸はタブーなのかも…． いつ何処で事件の真相が暴かれるか不安でならない…．下手に，Ａ少年を正面から 犯罪者呼ばわりすると，そうなった時に，自分の身を危うくする．出来るだけ，その 話題を避けて通ろうとする哀れな保身術だろうか？ これから年末に掛けて一年の出来事がマスコミで回想されるだろう．果して神戸の 事件は，再び燃え上がるような少年裁きが行なわれるのか？ 地元では，市民団体が 冤罪を質さんとする動きもあるようでやりにくい？ この夏から秋に掛けて執拗にＡ少年とその家族裁きが行なわれたが，断罪の狼煙を あげたマスコミは，今，沈黙せざるを得ない事情があるのかも知れぬ．下手をすると 今年の十大ニュースから，神戸事件は消え去る…． マスコミの犯罪を裁くのは誰なのか？ 彼らが挙国一致体制で，徹底してＡ少年を 猟奇殺人犯に仕立てたのだ．これに反発して，マスコミを叩ける存在は何なのか？ 彼らに天敵がいない危うさが，世の中を狂わせる． 邪を排して正義を顕現する裁判所までが，判決理由もないマスコミ判決に迎合して ロクな調べもせずに有罪を確定するご時世である．何でも自由にものが語れる印象を 与える報道キャスター共とて，タブーに縛られる． 間もなくクリスマスである．神は，巧妙に隠されたものまで，洗いざらい明らかに されて，その審判の日に，ことごとく裁きの庭に引きずり出すと語っておられる…． さあ，マスコミ共！ 神を恐れよ．罪を懺悔せよ． 悪魔を標榜する俺様が言うのもおかしいが，立っている者は神でも使うのが俺様の 流儀である．事件は神戸で起きた．マスコミは『神』の口に『戸』が建られるのか？ マスコミは，世間の信頼を失った世界を覚悟せよ． マスコミで生きる者共に告ぐ．お前たちは，何を目指してその世界に入ったのだ？ まさか警察の広報担当としての仕事をすることを目指して入社した訳ではあるまい． 真実の報道に目覚めよっ．偽りを捨てて生きよっ！ 神の奇跡により真実が明らかにされてからでは遅いのだ．審判が下る前に，自らの 手で自らを開放せよ．裁く者とていない，絶対的な権力を有するマスコミだが，理の 必然として，人為的絶対には崩壊が伴うと知れっ！ お前たちの行状を観察するに，巨悪に対しては十分な発言の機会と時間を与えて， 世間に悪のファンまで作り出すが，何一つ自ら真実を語れぬ少年に対しては，何一つ 有力な根拠もなしに，徹底した裁きを加え続ける． お前たちは，犯罪事実を，確証に基づいて明確にしないまま，一人の少年を，柱に 縛りつけ，猿ぐつわをかませて，徹底してなぶりものにしたのだ．自ら語れぬ者に， 十分な検証をもって報いる基本を捨て去ったのだ． お前たちは，これからも警察発表を鵜呑みにして，徹底して彼らの挙げる容疑者を 裁判もなしにリンチに掛け続ける所存なのか？ そういう報道姿勢に，何一つ疑問を 感じないのか？ 崩壊の兆しは，ここにあるのだ． ＊＊ 悪魔 ＊＊ ・目次に戻る