マスコミは悪意をもってA少年一家を叩き続けた

 例えば,既に有罪が確定した事件について,重大な疑惑がある場合に,事件とは, 全く無関係な第三者に,この判決を覆す方法があるのだろうか? 結局,関係当局か 当事者が積極的に動かぬ限りは,如何ともし難い.                 ロクに宣伝もしない弱小ホームページの力量では,強力な影響力も発揮出来ない. 加えて,反マスコミの姿勢を貫いては,その影響力に期待する道もない.マスコミが 冤罪論に,明らかな敵対行動に出た現実すらある.                 それでも,極くささやかな兆候として,このホームページが,着実にアクセス数を 増やしている傾向が見られる.事件がマスコミから消え失せる中にあって,疑惑への 関心が少しずつでも伸びることは喜ばしいことだ.                 基本的に,アクセスの数が増えることに,あまり好ましい印象を持たぬ俺様だが, マスコミが断定的に報道する内容にも,かなり怪しげな内容があることに,一人でも 多くの人々が気づくきっかけになるなら歓迎する.                 最近,元大関小錦が引退した.民放ラジオの再放送で負け越しの一番を聞いたが, 負けた瞬間,実況アナウンサーが,声高に『小錦の引退が決まりました』と叫んだ. この瞬間からマスコミは引退の大合唱を開始した.                 千秋楽まで二日,最後まで相撲を取りたかった本人の希望は,この嵐に消されて, 負け越しの一番を最後に相撲が取れなくなってしまった….親方も『本人から,まだ 聞いていない』と発言していたにも関わらず…だ.                 然し,小錦は今後何かにつけてマスコミを利用して活躍をしてゆく都合もあって? 彼らにその怒りをぶつけることはなかった.小錦は,突然死んだように土俵から姿を 消さざるを得なくなった.殺害犯人はマスコミだ.                 実際,神戸の事件でも,マスコミはA少年を犯人と断定したばかりではなく,その 両親にまで,被害者の親の言葉を借りて叩き続けた.この上,両親が抗弁したなら, 反省の色がない! と更に叩かれる必然があった.                 結局,弁護士も両親も,何がどうあっても事態が覆らない壁と,マスコミの審判に 負けたものだろうと想像する.例えば,市民団体が冤罪冊子を地元に配付して疑惑を 公開したが,マスコミの好意的な反響はなかった.                 たまたま取り上げた週刊誌は,それを過激派の陰謀とした.子を弁護するという, 当然の権利を行使しても,ただ,マスコミの拷問に晒される時間を長くするだけで, 容疑者の親の訴えは,正当に評価される道もない.                 はっきり断言すれば,マスコミはA少年一家を,意図的に悪意を持って,徹底して 裁き続けたのだ.ただ一点,弁護側が,少年の筆跡と犯行声明の筆跡が一致しない, 厳然とした事実を記録から削除させた功績がある.                 マスコミは,それを報道はしたが,その背後に隠された,真犯人はA少年ではない 可能性については,完璧に沈黙して,少年の心の闇を全面に押し出すことで,これを 覆い隠してしまった.真犯人はマスコミなのかも?                 我が知人の一人は,両親の謝罪のニュースを聞いた時『何か心当たりがあったから 謝ったのだ』と,確信していた.然し,冤罪冊子を読んでからは,それをマスコミが 正面から取り上げない点に,大きな不審を抱いた.                 A少年を,何らかの形で擁護すれば,それが逆に少年を叩く材料にされてしまう. そうした経過を見つめる中で,何か大きな力がマスコミ全体を支配しているようだと 語り始めた.か弱い少年を殺した真犯人は何者だ?                                        ** 悪魔 **       ・目次に戻る