冤罪冊子が果たしたマスコミの使命

冤罪冊子が果たしたマスコミの使命

 例えば,A少年が容疑者として逮捕された後,俺様が一番知りたいと思ったことは 実は『神戸事件の真相を究明する会』が発行する小冊子に書かれている,事件現場の 詳細な状況とか,犯人が取った行動の軌跡である.                 目撃者に話を聞き,専門家に意見を聞き,容疑者逮捕の後から,コロコロ変わった 警察発表の矛盾を詳細に記述している冤罪冊子である.マスコミは自らの既報内容を 全く検証せず,変化した警察の発表を真実とする.                 以前の報道は間違いだったとする訳でも,その理由について説明する訳でもない. 理由もなく変わる最新の警察発表を丸飲みにして,視聴者,読者に押しつけて来た. 俺様は,報道にA少年が犯人である確証を求めた.                 然し,警察発表やマスコミ報道に幾ら接しても,彼が犯人であると納得する明確な 根拠は見いだせなかった.現場で現実に起きたことの詳細が何一つ明らかにされず, 現実を離れて,少年の心の闇ばかりが強調された.                 友が丘中学校正門前に置かれた首の位置は,複数の目撃者の証言から,5時半から 6時40分頃までに3度置き直されていると,冤罪冊子は報じて,犯人がこの時間帯に 現場周辺にいた,明らかな可能性を指摘している.                 それに符合する不審な車や人物にも明らかな目撃証言がある.事件が報道されて, 『彼らが犯人だ』と目撃者は直感したという.然し,A少年逮捕と同時に,それらの 情報は事件に無関係な一人歩きした情報にされた.                 最近『神戸小学生惨殺事件の真相』と『続・神戸小学生惨殺事件の真相』の二冊を 読んで,俺様は,ここに書かれている内容こそ,当初,マスコミが真先に報道すべき 内容だと感じた.然し,彼らは現場を報道しない.                 現場の詳細な状況については,出来るだけひた隠しにして,誰も証明出来ぬ少年の 心の闇を強調して,A少年が犯人であることを強く印象づける情報操作に奔走した. 逆に,現場を報じた冤罪冊子を侮蔑さえしている.                 もしこの小冊子が全くのでたらめなもので,神戸の現場周辺に大量にばら蒔かれた 事実があるなら,マスコミは,誤った情報の流布に対して,具体的,明確かつ詳細に その誤りを指摘して,不安を一掃する義務がある.                 だが,マスコミ,特にテレビでは,この冤罪冊子の存在について報道された形跡が ない.俺様の周辺でも,そんな情報に接した人間はいない.冤罪冊子に接した知人は 到底,少年には出来ない犯罪の形態に驚いていた.                 マスコミは,最初から徹頭徹尾A少年を犯人扱いにして,それ以外の可能性を全く 考えようともしなかった.マスコミは,警察に協力してA少年を犯人に仕立て上げる 工作に一役買って真犯人を隠蔽して来たと思える.                 冤罪を主張する小冊子が現場周辺に配付されるという事件は,この事件に関連する 重大な現象として,これを大きく報道する必要がある.一切沈黙して,無視するのは マスコミと警察に都合の悪い情報であるのだろう.                 マスコミが虚報を報道して,間違いに気がついても,これを改めもせず,そのまま 突っ走るような時代になってしまった.『神戸事件の真相を究明する会』が主張する 現場の状況こそ,俺様の知りたい情報だったのだ.                 事件に関心も持つ人々には,是非この小冊子二冊を読んで貰いたい.敢えて会には 承諾を得ていないが,書店で扱われる出版物でもあり,独断で公表するものとする. 講読申込みの際,このページの存在は伝えてある.                  神戸事件の真相を究明する会                         東京都新宿区早稲田鶴巻町525-9 学創社内 TEL03-3232-9005 FAX03-3232-9035   大阪市東淀川区豊新5-5-12 高橋方 TEL&FAX06-370-0217                                    ** 悪魔 **       ・目次に戻る