改めて問う殺害方法・場所・凶器・切断場所

改めて問う殺害方法・場所・凶器・切断場所

 最近,改めて事件を顧みるべく,事件について書かれた二冊の本を読んでいるが, 次々に吹き出す矛盾に,マスコミが徹底した事実認定を忘れて,最初から少年裁きに 徹している実態に,強い疑惑が感じられてならぬ.                 殺害方法も,当初は「手で首を絞められた窒息死で抵抗の跡はない.頭部の傷から 一撃されて気絶したところを絞められ,鋭利な刃物で,第二頚椎の下を切断されたと 発表された.少年の逮捕とナイフの押収があった.                 然し,最近の報道では,殺害場所は,アンテナ施設の入口付近で,A少年は,突然 被害者を後ろから押し倒して右腕で首を絞めて,最後は自分の靴紐を解いて絞めたと されている.(朝日新聞10月22日暗い森Dによる)                 当初,紐で締められたことは,犯人しか知り得ない事実として伏せられたとした. 然し,鋭利な刃物で首が切られたことは,公式の発表であった筈である.朝日新聞の 連載の中では,ノコギリで一気に切断したとある.                 つまり,切断に用いた凶器が,いつの間にかナイフからノコギリに変化している. どうも発表した山下征士という捜査一課長の発表には,常に胡散臭さが付きまとう. 路上の血痕をバイク事故と突然発表した彼である.                 例えば,首を切断したとされる施設付近からは,明確な血液反応は出なかったと, 発表された.これがために遺体は外部から運ばれたと,そのルート探しをマスコミが 行った.朝日はポリ袋を敷いて切断したと報じた.                 要するに,切断に伴って出た筈の血痕を,A少年が念入りに処理した経緯があって 当然なのだが,それは不明のままである.もし,路上の血痕が被害者のものだったと 仮定したら,血を何かに溜め込んだと辻褄が合う.                 もしかしたら,捜査当局は,早くから既に公に出来ない犯人を特定してしまった. 路上の血痕が被害者のもので,A少年の犯行にでっち上げるとしたら説明が難しいと この課長さんは,気がついたのではないだろうか?                 記者会見の冒頭で,血液型まで発表し,これを重要視しているとしてDNA鑑定を 示唆しておきながら,同じ会見の中で唐突に,これを否定してバイク事故の所為だと 発表した.とてもまともな精神状態は思えない….                 マスコミは,この不可解な警察発表の経緯を報道しない.少年が犯人ではないかも 知れない可能性に触れることをタブーとする,暗黙の了解事項でもあるのだろうか? 原点に立った事実確認こそマスコミの責務である.                 マスコミは,好んでA少年の心の闇を報じるが,結局,犯行に至る明確な道筋へは たどり着けないままである.闇を考察するなら,警察発表の闇を追及する勇気を持つ 必要がある.どうも面倒臭がって誤魔化している?                                        ** 悪魔 **       ・目次に戻る