一審判決前の報道を考える

一審判決前の報道を考える


 宮ア勤被告に対する第一審判決が,十四日に下される予定である.それに合わせて 十日付け朝日新聞に,『犯行時の精神状態どう評価』として記事が掲載されていた. 俺様の注目したのは,次の一点である.                      今田勇子と言う名前での犯行声明と,段ボール箱に入れた遺骨を被害者宅に届けた 事実について,いずれも『そんな面倒臭いことしないと思う.憶えていない』として 供述していると伝えているものだ.                        彼の発言の様子は,常に,ぶっきらぼうで不器用な印象を伝える報道が多かった. 犯行を認めている点で,敢えて,その点に嘘を言う必要があるとも思えない.俺様は これこそが真犯人との大きな違いだと思える.                   この事実の否定について,鑑定人が『もう一人の自分がやったのかも知れない』と 水を向けると「そういうのはありっこない.面倒臭いことはやらない」と,きっぱり 否定をしている.                                俺様に言わせると,表面的な催眠術で犯行を認めさせても,こうした性格に関わる 部分までは補強できない.致命的な警察のボロが出ているとみる.前回の公判では, 「早く家に帰りたい」と言った被告の言葉も印象的である.             現実には犯行を犯していない人間の欲求が,自然にそういう言葉となって現れる. 然し,精神分裂病,多重人格の病名は,冤罪を作る上では,大変便利な言葉である. 辻褄の合わぬ部分が,これで補填出来るからである.                また,11日夕刻のニュースの中では,被告の犯行の動機や,殺人に至った理由が 逮捕当時,一年後,現在と,時間経過する中で,それぞれ違った理由を述べていると 彼の異常さを強調する形で放送していた.                     これは,催眠術によって,情報を与えられたことに気づかぬ人間の典型的な発言の パターンなのである.つまり,尤もらしい理由を自分で作り上げて自分自身の意思で 行ったかのように理由を述べる.                        『催眠術から覚めたら,窓を開ける』と,暗示を与えてから催眠を覚ますと,確かに 窓を開ける.『何故窓を開けるの?』と問えば,『ちょっと外が気になって…』とか それなりの理由を述べる.催眠によるものとは気がつかない.            この場合,語られる理由が元々本人の意思によるものではないから,その時々で, コロコロ変わることは珍しくない.実態のないものに,理由付けをしているのだから 一貫性がないのが当たり前なのだ.                        これは,狂言強盗などの場合に,その時の状況を何度も繰り返し聞かれるた場合と 全く同じ現象が起きるのだ.実態のないことを語るのであるから,言うことが時間と 共に違ってくることが自然でもある.                       つまり,宮ア被告は,さながら狂言で幼児連続殺人を自供した状況に等しいのだ. ただ,催眠術で犯行をイメージした.然し,犯行の動機などは,催眠の暗示の中には なかったのだ.だから自分で動機をでっち上げる….                この幼児連続殺人事件は,警察とマスコミがグルになって,でっち上げた,今世紀 最大の冤罪事件である.マスコミは,犯人逮捕の瞬間から,徹底して被告を裁いて, もはや引っ込みのつかぬ状況に陥っている.                    現在,問題になっている動燃による嘘の報告と同じように,公式発表してしまった 後では,もはや訂正することも出来ぬ….マスコミ自体も,この事件の辻褄の合わぬ 点については十分気づいている筈である.                     果たして,裁判官も,国民の大多数が完璧に騙されている報道によるイメージから 彼を絶対の真犯人として疑わない暗示効果の中にあるのか? 死刑判決を以って闇に 葬るしかないマスコミと警察ではある….^_^;                   願わくば,裁判官には,俺様流の視点を考慮に入れて,冷静な判決を下す判断力を 持ってくれることを期待するばかりである.俺様は,被告を絶対的に無実だとして, 報道を見るが,すべて納得できる説明がつくのも不思議である.** 悪魔 **  冒頭に戻る