少年A抹殺計画始動?

少年A抹殺計画始動?

 今朝の新聞を開いて週刊誌の広告を見ると,一様に少年Aへの非難攻撃が,一段と 強化されている.週刊宝石は7/31『出所したらまたやります』と,少年が冷酷な 発言をしていると言う.最も強烈な印象を受ける.                 週刊文春7/24は,またまた特集である.今回は「顔写真がみたい」林真理子の 連載が特集の目次に掲載.野坂昭如との落差が凄い.『四千五百通FAX民衆の声, 供述のしたたかさ,被害者の悲鳴を聞け』と続く.                 週刊新潮7/24は『須磨区住民が人権屋に言いたい心の痛み,怖くて被害届けも 出せない野放しの少年犯罪,少年と母親の心に棲むモンスター』これだけではなく, 他にも新聞等で,親が線香もあげに来ないとか….                 断片的な情報では,少年Aの母親は,まだ一度もわが子に面会に行っていないとの 情報もあった.この辺りも,宮崎勤事件のケースと似通っている.ともかく何故各社 一様にこのように少年A裁きに血道を上げるのか?                 例え,少年Aが拘置所で不自然な死に方をしても,誰も,それに疑問を持たずに, 納得してしまう前提作りをしているようにも受け取れてしまう俺様である.背後には 一つの方向に導こうとしている意図が働いている?                 週刊ポストに依れば,少年Aが,家庭裁判所に送られた後,消息や成り行きなど, 一切が発表されることもなく,闇に葬られる経過を辿ると言う.証拠も供述も曖昧で 何も明らかにならぬままに,事件は終結するのだ.                 巷に氾濫するこのような情報を寄せ集めると,もはやこれ以上,少年に生きていて 欲しくはないかのような雰囲気すら感じられて来て,この上もない不気味さを感じる 俺様である.こんな報道を裁ける者は存在しない.                 天敵のいないマスコミは,やりたい放題,傍若無人な振る舞いに及んでいる.何故 誰もこんな現実に,不自然さを感じないのか? もっとも,そうした不審な思いは, 公表される場を持たない弱さがあるのだけれど….                 新たな事件として,日本テレビに,爆発物の入った郵便物が届けられたそうだが, 朝日新聞の報道では,事前のチェックで金属探知機に反応があったそうだが,結局, 別の係が開封して,報道される事件に発展した….                 以前の爆発物と宛名の筆跡が似ていると言われる.何故,気がつかなかったのか? 気の毒な事件だが,歴史からも現体験からも,何一つ学び得ぬ報道機関の,必然的な 宿命の一端をここに垣間見る思いがするのである.                 表向き,少年Aの動機解明に,十分な取り調べが出来ず,誠に残念であるとする. だが,それは,結局,逮捕自体が早すぎたことでもある.然し,事情を聞いた後で, マスコミに喋られても困るので結局帰せなかった?                 十分な確証があって,堂々と逮捕状を持って乗り込んだ訳ではない.確たる証拠が あった訳でもない.現職警察官が自供した長官狙撃容疑は信用せず,精神を病んだ? 少年の供述は,即座に信用,逮捕記者会見である.                 他の事件との比較で考えてみても,どうも今回の逮捕には,様々な疑惑を感じる. それでも,様々なメディアは,一切,容疑者擁護をせず,ひたすら徹底糾弾するだけ という現実は,やはり異常としか言いようがない.                                        ** 悪魔 **       ・目次に戻る