神戸小学生首斬り事件の真犯人はお前だっ!

神戸小学生首斬り事件の真犯人はお前だっ!

 例えば警察がA少年に『事件の真犯人は実はお前の両親だ』と吹き込んだとする. 最近,狭山事件に関するテレビの報道があったという.又聞きだが,容疑者が警察に 事件の真犯人はお前の兄だと吹き込まれたという.                 やってもいないのに容疑を認めたのは,兄の身代わりになる覚悟を決めたからだと 証言したという.今となっては,その兄も死んで事実の確認が出来ない.この兄は, 一体どのような経緯で死んだのか,ふと気になる.                 宮崎勤事件でも,過熱した報道が鎮まった時期に,父親が自殺したとされている. マスコミはこの事実を,宮崎勤公判の報道の中で関連情報として,数カ月前に起きた 事件として伝えたに過ぎず,直後は沈黙していた.                 あるいは警察がその事実を伏せたままにしていたのか? ここで冤罪を成立させる 警察側の手口として,逮捕した人物に『実は真犯人はお前の家族だ』と,吹き込んで 身代わりを勧めるパターンがあるのではないか…?                 折りを見て仮の真犯人を自殺に見せかけて殺してしまう.後になって事実の確認が 出来ない工作である.何故,公判の報道も下火になっている時期に,宮崎勤の父親は 自殺したのか? それは本当に自殺なのだろうか?                 冷静になって,ある日,ふと重大な事実に気がつく….自分の息子が,あの事件を やっている訳がない歴然とした何かに….父親は,急遽,警察にそれを知らせる…. 『フンっ.気がついたか….面倒だ.消しちまえ』                 神戸小学生首斬り事件の場合,両親の所在は一般には知られていない.身を隠して 生活している.知っているのは,手記を出版した文藝春秋社や捜査関係者であろう. いずれA少年も出所して両親に会うことになる….                 親子が会い,もし事件について話し合ったなら,親子で警察に騙されていたことに 気付いてしまう.事実が白日の下に晒される危険を未然に防止する有効な方法は…? どちらかが死んで居なければ永遠の闇が成立する.                 警察当局にとってはA少年自身が自殺して罪を償ったとする形態が一番望ましい. 両親も,形の上ではA少年の犯行を信じている.少年が良心に目覚め,自らの犯行の 罪深さを悔いて自殺したとなれば納得するだろう.                 然し,自分の家庭の中で全く何の心当たりもないA少年の犯行だとされた末,もし A少年に自殺されると,自らの心に封印された疑惑が芽を出して,本当に息子自身が 犯人なのか? 事件を改めて検証する可能性も….                 例えば,犯人が父親だと吹き込まれたA少年にとって,その父親が自殺したなら, 素直にそれに納得するかも知れない.遺書はない方がいい….宮崎勤の父親の場合も 自殺の理由や詳細について全く報道されなかった.                 神戸小学生首斬り事件は,次第に忘れられて行く.事件の被害者側と犯人とされた 家族の双方が本を出版して,一時的に騒がれたものの,遠い昔のつかの間の回想的な 扱いでしかなく,報道はすぐ沈静化してしまった.                 今日では『酒鬼薔薇』の4文字も,表に現れることもなくなった.それでも事件は 忘れられた頃に新たな展開が密かに進行する….事実上,隔離されたA少年の家族に 何が起きても,誰も何も関知することが出来ない.                 神戸小学生首斬り事件では,警察とマスコミが共同して,詳しい事実関係を巧妙に 避けて通ってきた.世間は,ニュースのタイトルだけを鵜呑みにして数多の矛盾にも 気付かずに通り過ぎ,報道の騒ぎに連動していた.                 それでも冤罪を仕掛けた側は,事後のフォローを忘れない.完璧を期するために, あらゆる手段を尽くす.それらは,大衆を欺くためのマニュアルに加えられて,更に 磨きが掛けられて行く….一体,何を目指すのか?                 矛盾だらけで,あり得ないようなことでも,大衆に事実だと信じ込ませる技術は, 権力側が最も欲しがる武器ではないのか? 神戸小学生首斬り事件での胴体の発見は 重大な謎だが,警察側が置いたなら納得出来る….                 奴らは,集団で中に入って,警察犬を使って尚,その時には,発見出来なかった. 発見出来なかったのではなく,警察がその時,現場に置いて帰って来たのであれば, 理路整然とした展開となる.犯人は兵庫県警だっ!                 事件を冷静に振り返って,報道される中に存在する無数の矛盾点を無視する全ての 報道機関の一貫した姿勢は何なのか? 国家的な意図の下,警察やマスコミが虚偽の 情報を真実だと思い込ませる意図的な戦略なのか?                 全ての日本のマスコミは,とてつもない大きな力で完璧に牛耳られている.彼らは 事件の矛盾に全く気づいていないのではない.明らかに何かが変だと気づいている. だから神戸の町に立って堂々と取材も出来ない….                 もしマスコミの中に勇気ある者が一人でも存在するなら,生放送中に,感じている 事件に関する矛盾点を突いて,それを暴露する行動に出たらどうなのか? このまま 沈黙することが報道人として許されるのかを問え. ** 悪魔 **       ・目次に戻る