くたばれっ! サンデープロジェクト

くたばれっ! サンデープロジェクト

 この国は,本当にアメリカの植民地にされているのか….そんな印象を受けたのが 昨日のテレビ番組,サンデープロジェクトである.イラクの駐日大使を呼んだ上で, 質問攻めにしていた場面に,俺様の目が止まった.                 今日的日本の脳天気常識で「フセイン大統領の欠点は何ですか?」などと質問して 「それが言えないとは怖い国ですね」と責め立てる.坊主頭のクソガキに至っては, 「無条件降伏した以上すべて見せろ」と喚く始末.                 行われようとする大量殺戮を問題にしようとする気配が全くない.湾岸大量殺戮は 「湾岸戦争」と呼ばれる.それはイラクにとっては戦争だが,連合国側が戦争として 認識するとは片腹痛い.あれは,大量虐殺である.                 既に,この国は,かつて大日本帝国が,一億玉砕を覚悟して,決死の戦いを行った 崇高なる精神を完璧に見失っている.国民は,軍部に騙されて犠牲にされたとして, 当時の常識に立ち返ろうとする者とて存在しない.                 経済封鎖,戦力の大幅削減を要求され,僅か1年半の石油備蓄で,後は座して死を 待って,連合国の言いなりに,主権を失う道しか残されていなかった.当時の常識で 到底飲める要求ではなかった.誰もこれを見ない.                 当時の日本の国防意識は極めて現実的であった.近隣国の政情不安,欧米の侵略は 即日本の安全を脅かす.資源のない国として,南方資源を確保することなどを絶対の 国防条件にしていた.欧米のアジア支配は脅威だ.                 今日,自衛隊が地雷を保有しているとして,問題にされたが,日本本土に,地雷を 敷設するなど,自らの手で自らの国を滅ぼす発想を平然と抱く始末だ.真の独立は, 安全圏確保という絶対の条件を満たして生まれる.                 国内に資源のない日本は,アジアにこれを求め,取り巻く経済圏を,地球に必要な 大気圏として捉えていた.大東亜共栄圏と呼ばれた広大な領域である.今日,これら 全ての地域に日本企業が進出している現状がある.                 日本の小さな正義が,欧米の圧倒的軍事力,経済力に正面から立ち向かった戦い, それがかつての戦争である.アジアを最初に侵略していたのは欧米であり,広大なる 領域を植民地にして,支配して君臨していたのだ.                 文字通り,アメリカは太平洋を制覇することが目的であった.だから太平洋戦争と 呼んだ.日本は,アジアの統一を目指した戦いとして大東亜戦争と呼んだ.そして, 大日本帝国は,確かにアジアの独立を促したのだ.                 もし大日本帝国が立ち上がらねば,今日のアジアの独立は,間違ってもなかった. ひ弱な草食民族が,野獣のごとき肉食動物に,力で屈服させられていたのだ.彼らに 逆らうなどアジア民族には考えもつかなかった….                 僅か1年半のエネルギーで3年半も戦い抜いた.一度は,広大なアジアの領域から 破竹の勢いをもって見事にアシアから欧米を叩き出した.まさに歴史的快挙である. 由緒ある聖戦を戦い抜いた誇りは,今や影もない.                 サンデープロジェクトの馬鹿者ドモは,決死の覚悟でアメリカの横暴弾圧に戦いを 挑む崇高なるイラクの姿勢が分からない.この聖戦を前に,それを指揮する大統領の 欠点は何か? と質問するなど,無礼千万である.                 かつての大日本帝国時代に「天皇陛下の欠点は何ですか」と質問するにも等しい. 政治体制も国情も全く違う国の常識を無視して,自国の理念すら忘れ,堕落の限りを 尽くした日本の常識でしか質問が思い浮かばない.                 丸坊主のクソ馬鹿野郎に至っては,真剣な表情で,自分の質問に答えてくれている イラク大使を見て,ニタニタ笑った恥知らずである.コヤツの論理は,クリントンの 論理であり,平和憲法下の日本人の発想ではない.                 良識あるアメリカ市民ですら,今回の大量殺戮には反対しているのだ.しかるに, 平和憲法を擁するわが日本において,正面からアメリカを批判する意見が全くない. 既にクリントンが,日本のマスコミを牛耳ったか?                 国連とイラクの間でどのように交渉が好転しようとも,アメリカがこれを容認する 結果にはならない.アメリカは,ともかく武力で自らの力を誇示して,世界に対して 「逆らえばこうなる」との見せしめにしたいのだ.                 アメリカは,イラクに対して無期限,無制限の査察受け入れを要求する.もはや、 ここに独立国の尊厳も威厳もない.事実上,アメリカの支配下に置かれた,占領にも 等しい結果になる.これは,明らかな侵略である.                 軟弱なわが日本にも,アメリカは次第に要求を拡大している.何でも「ハイハイ, ご無理ごもっとも」と従っているうちは良いが,要求をはねつけると「侵略国の癖に 生意気な…」と,空爆の対象にもなるに違いない.                 イラクとて,かつてはアメリカと友好的な関係にあった筈である.かつて日本に, どうしても受け入れられない要求を突きつけて,撃って出たところを「先に手出しを した」と言いがかりをつけて徹底して叩いて来た.                 かつての日本と同じ運命に晒されているのが,イラクであり,今のイラクは未来の 日本でもあるのだ.それでもアメリカ追随,擁護の姿勢を貫くのだろうか? いつか 再び,アメリカの横暴弾圧と対決する必然が待つ.                 今日の友好国が明日の敵対国に変わるのが歴史の常である.再びこの日本が他国に 支配される危機に晒されたとき,日本はどんな道を選択するのか? もはや,日本が 独立国である必要はないと,簡単に明け渡すのか?                 俺様は,今ここに,イラク支援の意思表示として,大日本帝国時代に歌われていた 戦時歌謡曲の一つを紹介する.もはや,今日の日本人からは完璧に失われた,正義を 貫く決死の覚悟と決意の曲である.笑わば笑えっ!                     空襲なんぞ恐るべき                          空襲なんぞ恐るべき 護る大空 鉄の陣                     老いも若きも今ぞ起つ 栄えある国土防衛の                   誉れを我ら担いたり 来たらば来たれ 敵機いざ                                        ** 悪魔 **       ・目次に戻る