国連の威を借る米国の『持ち物検査』

　例えば，ロシアが『それは世界大戦への引き金になるかも知れない』とまで，強く懸念するアメリカのイラク空爆である．問題の発端は，国連，それも主にアメリカが積極的なイラクの持ち物検査を拒絶されたからだ．　　　　　　　　　　　　　　　　現実に，アメリカが制裁という聖戦を口実に大量殺戮を敢行しようとしているのに日本のマスコミは，この時期，いつの時代にもガキが持ち歩いていたナイフを，突然問題にして騒いだ．アメリカの暴挙を隠す意図か？　　　　　　　　　　　　　　　　ガキ共がナイフを持つのは危険だから，持ち物検査をして取り締まるとか，まるで国際社会の重大問題を，どうでもいいガキのレベルに引き下げて話題にしているとも受け取れる．ガキ関連の報道量は今週一位だった．　　　　　　　　　　　　　　　　実質的に今の国連は，アメリカ主導で動き，国連の意思はアメリカの意思である．俺様は，湾岸戦争自体，イラク擁護を取る．正義はイラクにある．大日本帝国時代の日本の正義を強く主張し，非は欧米にあるように．　　　　　　　　　　　　　　　　先に手を出した方が悪い…．ずる賢い国が，弱い国を追い詰めて，やむを得ず手を出させて『さぁこの野郎っ！　先に手を出したな？』と，寄ってたかって袋叩きだ．然し，今回の空爆は，大義名分が未だ薄弱である．　　　　　　　　　　　　　　　　今やアメリカは『昨日の敵は今日のご主人様』で，日本は，その奴隷でしかない．アメリカの行動を批判出来ない．マスコミは，一番騒がなければならない問題点から逃げて，どうでもいいガキの事件へとすり替えた．　　　　　　　　　　　　　　　　イラクは，自らをアメリカの標的にすることで，先の湾岸戦争が，実はこのようにアメリカ主導で行われたのだと，身を犠牲にして，国際社会に訴えようとしている．日本がアメリカの友好国なら，非を指摘すべきだ．　　　　　　　　　　　　　　　　アメリカが空爆に踏み切れば『支持せざるを得ない』とする日本の姿勢は，ただの奴隷でしかない実態を雄弁に物語る．要するに，アメリカが止めてもそれを支持するアメリカの指示と風向きで，支持が忠実に変わる．　　　　　　　　　　　　　　　　類推すれば，マスコミは既にアメリカ・イギリスの支配下に置かれている隠された実態があるのかも知れない．つまり，米英を叩く報道など，出来る訳もなくなった．何か国民の目を欺くニュースはないかと奔走した．　　　　　　　　　　　　　　　　或いはマインド・コントロールで，ガキは先生を刺し殺すように誘導されたかも？そんなＳＦ的な妄想すら浮かんでしまう．偏った報道は，怪我人すら出ない事件でもガキがナイフで暴れたと，何度も執拗に繰り返す．　　　　　　　　　　　　　　　　本当は，こんな報道の姿勢に，いちいち疑問を投げ掛けるのも時間の無駄である．彼らは，それを意図的に行っており，反省することなどあり得ない．彼らを離れて，俺様は自分の主張に主力を注げばいいだけの話だ．　　　　　　　　　　　　　　　　ただ，多くの人間がマスコミから常識を教えられて，それに忠実に従う状況の中でマスコミを無視することが出来ない．マスコミは裁判で判決が下る前に，死刑判決を下して断罪すれば，視聴者は，素直に受け入れる．　　　　　　　　　　　　　　　　今，アメリカが単独でイラク制裁の口実をでっち上げて，大量殺戮に踏み切るべく準備を進めていても，それに対してロクに報道しようとしないテレビである．いずれアメリカ・イギリスは常軌を逸した行動に出よう．　　　　　　　　　　　　　　　　かの国は，アジア支配，世界支配の野望を捨てることはない．一度は大日本帝国に東亜侵略の野望を粉砕され，支配していた多くのアジア諸国を手離した．その恨みは決して消えない．今や，日本も太った奴隷である．　　　　　　　　　　　　　　　　俺様は，大日本帝国の常識に固執する人間である．今日の常識では，事あるごとに徹底して悪玉にしている，かの常識を正義だと認識している．それは，今や親米的な右翼ですら捨て去った常識だが，俺様はこだわる．　　　　　　　　　　　　　　　　今や，アメリカの横暴弾圧を前に，果敢に立ち向かえるのはイラク一国しかない．かつては，その大役を貧乏な大日本帝国が担い，横暴弾圧の限りを尽くした欧米に，断固天誅を下した輝かしい歴戦の物語があるのだ．　　　　　　　　　　　　　　　　ガキのナイフには，徹底した取締りを決めて，アメリカの大量殺戮には『五輪中は武力自粛を』などと，ペコペコしていやがる．終わったら幾らでもどうぞと言う訳？政府も報道も，ガキ共がムカつく教師そのものだ．　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊＊　悪魔　＊＊　　　　　　・目次に戻る