改革の真の意味を知れば…

改革の真の意味を知れば…


 基本的に誰がやっても同じなのが,首相という職業である.また大臣ともなれば, 警護の警察官まで付くのだという.いつ誰が倒れようと代わりは幾らでもいる者に, どうしてそこまでの警護が必要だろうか?                     貧乏所帯の一家の大黒柱などは,代わりはなかなか見つからない.そこの一人娘も 掛け替えのない存在である.ストーカー被害が予想される場合には,首相や大臣より 優先して守られなければならない存在だ.                     今の首相は,何故か非常に高い支持率を維持して来たという.そこには『改革』の 二文字に期待を寄せる多くの国民の意識があったのだろうか? 改革というと,何か 劇的に何かが変わるという幻想が生じる.                     最近,Japan is in need of political and economic reforms. このような英語を 勉強した.日本は政治的経済的改革を必要とするという意味だという.ここで俺様は 改革の正体を垣間見て,大いに納得した.                     そうなのだ.改革は,英語でReformというらしい.既に日本語にもなった. 中古住宅などの謳い文句に『リフォーム済み』などと使われる現状がある.つまり, 新たな発想で新規に作られる訳ではない.                     要するに基本的な屋台骨を壊さずに,部分的に痛んだ部分を補修する程度のことで 全体をそのまま残すことを指すのである.つまり,改革には補修的修繕という限界が 最初からあるものだと考えれば良かった.                     一部のマスコミで『宗男』と呼び捨てで蔑まれる議員が,実は,国会を支え続ける 屋台骨であった.改革というリフォームでは,これを取り払うことは出来ないのだ. これを叩いた側がリフォームされたのだ.                     その意味では,誰がやっても同じである首相は,見事に公約を果たしたと言える. 改革の名の下で屋台骨の邪魔になった外務大臣を首にしてしまった.屋台骨は,当然 大喜びをして,首相の対応を褒め称えた.                     これからも改革は着実に進むだろう.外見的に何一つ変わらない改革が行われる. 是非,就任して欲しいとされた人間に断られようと,なりたい人間は幾らでも居る. 早い話が屋台骨の飾り物になればいい….                     改革という言葉に,新築や取り壊して建て直しの意味など存在しないと自覚すれば こんな公約を掲げる候補者に,必要以上の期待をする必要もなくなる.米国どころか 永田町の古狸にも怯える改革野郎である.     ** 悪魔 **      
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