ＮＴＴの電話料金サービスの一つに『エリアプラス』がある．月々二百円の料金で
隣接する市外への通話料金が市内料金並みになる．インターネットを接続する都合で
俺様は，これを利用している状況である．　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　ＮＴＴのパンフレットに，このサービスが使用可能な隣接する市外局番が記され，
我家の場合，東京０３地域は，これに該当することが明示されていた．実際，今まで
ずっとその恩恵に預かって来たのである．　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　ところが，最近，無料プロバイダーの存在を知って，従来のプロパイダーとは別に
これを利用し始めた．東京０３地域であり，当然，エリアプラスの対象となるものと
頭から信じていたのだが，実際は違った．　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　実は，今月になってＮＴＴの通話料金が利用頻度の割に異常に高いことに気づいて
明細を調べたら，ライブドアなる無料プロパイダーへの通話料金がエリアプラスから
外されて課金されていることを知った…．　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　ＮＴＴに問い合わせてみれば，相手の電話がＮＴＴ回線ではないので割引対象には
ならないとの返事であった．同じ０３地域でも市内局番が５５３９はＮＴＴ回線とは
違い，それでＮＴＴ側は識別するという．　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　然し，毎月のＮＴＴからの請求書に同封のパンフレットには，一切，その事実には
触れられていない．俺様にしてみれば，あくまでＮＴＴ回線を使っているのである．
相手の電話がどうなのかは知る由もない．　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　途中で別の回線に切り替わっているというのなら話は判るが，俺様が支払う料金の
全てがＮＴＴに入るのである．通話先が別会社という理由で，過当競争の遺失利益を
加入者に負担させて涼しい顔とも言える．　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　別の会社の回線に，エリアプラスに該当する市外局番を割り当てている現実には，
ＮＴＴ側の作為的な臭いを感じてしまう．エリアプラス無効回線の存在を，利用者に
知らせずに課金するのは闇討ちに等しい．　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　まして無料プロバイダーとなれば，アクセス回数は一般の加入電話の比ではない．
当然，エリアプラスの特典を活かして，安上がりにインターネット接続を考えて来る
無数の利用者が集まる現実は明白である．　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　俺様は，市外への通話に関して，毎月明細を取っていたので，すぐに判ったのだ．
然し，料金の明細がなければ，エリアプラスが無効になっている事実を知らぬまま，
ライブドアに接続している人もいよう…．　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　普段は，用もないライプドアのホームページを見てみたが，Ｆ＆Ｑの中に辛うじて
ＮＴＴのエリアプラスに該当しないことが判明しているとあるのみだ．記述の形態は
当初，予想しなかった事態とも取れる…．　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　ＮＴＴは，エリアプラスの利用者に，即刻この現実を自らの手で積極的に知らせ，
知らずに恩恵から外されている人々に救済の手を差し延べる義務がある．さもなくば
黙って課金した全額を返金すべきである．　　　　　＊＊　悪魔　＊＊　　　　　　

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