恐怖の大王を舞わせた腰抜け全日空社員ドモの処分は?

恐怖の大王を舞わせた腰抜け全日空社員ドモの処分は?

 全日空機が,包丁を持った男にハイジャックされ,操縦席に入り込まれた事件では その後の報道で,何かと機長の冷静な対応が賞賛され,肝心な問題点が無視される. 包丁男一人に操縦席を占拠されたことだ.                     乗員の誰もが身を挺して男を取り押さえようとはしなかった….わが身の安全こそ 第一なのである.それがひいては乗客全員の安全を守ったとはお世辞にも言えない. 素人に操縦を任せてしまった一点である.                     もし仮に都心で自爆を覚悟した変な人間だったら,事件からはそんな不吉な予想が 生まれてくる.正に恐怖の大王が首都圏を舞っていた.航空機事故にある連鎖性から 最悪の惨事が再発する恐怖も拭い去れぬ.                     精神異常の男に操縦席を譲って,その男の自由な操縦に任せていた事態は重大だ. 信じられぬ低空を,旅客を乗せたジャンポが,狂った素人の操縦の手に落ちたのだ. ジャンポ機首都圏墜落の一歩手前だった.                     独立国であった時代の日本なら,自らの命を鴻毛の軽きにありとして,全体の為に 身を投げ出し,果敢にこのような男を取り押される人間は幾らもいた.今時,そんな 話を持ち出せば時代錯誤とされるだけだ.                     先に加えてより大きな問題点は,犯人が再三にわたって警備上の盲点を関係当局に 指摘していたとされる点である.素人の戯言と無視したのか? そんなことで現実に 警備態勢を変更は出来ないとする面子か?                     常々思うのだが,誰の指摘かを重要視するのではなく,何が指摘されているのかを 見極めて,それが事実なら即刻改めるべきなのだ.然し,この世界は『誰が』を最も 重要視して『何を』を二の次にしている.                     もし犯人の指摘していた問題点を即刻改めていたら,事件はなかったかも知れぬ. 事件が起きて,初めて指摘されていた盲点は改められた.誠に遅きに失する事態だ. 犯人は,改まらぬ観察結果も伝えていた.                     一部の報道では,この男は空港関係の仕事をしていたこともあるとされる.また, 精神科への通院歴もあるとも言われている.そこで『少しおかしいヤツの言うこと』 この一点無視されてしまったのだろうか?                     誠,この国は事件が起こらねば現実的な対応策が実行に移されない.事件や事故の 未然防止など,これでは出来よう筈もない.今回の事件も,一歩間違えば,1985年の 航空大惨事の二の舞になるところだった.                     機長の命を奪い,数百人を危機に晒したこの男は,何がどうあろうと極刑が相当で 同情すべき点は微塵もない.然し,精神科の通院経歴があるとされる一点が,何とも 歯がゆい.これだけで下手をすれば放免?                     精神科に通う凶暴性のある人間の中には,自らの立場をよく知っていて『いいよ. 警察に連絡しな….俺なんか頭がおかしいって有名だからすぐ釈放だよ』と,平然と 開き直る輩もいる.何をしても野放しだ.                     特に,今回の犯人は,いきなり機長の首筋に包丁を突き刺す殺意明瞭な犯行形態で 殺した.このような者が再び野放しに社会に放出されるのだろうか? また,報道は 機内での致命的な対応を問題にもしない.                     もし武器が持ち込めれば,簡単に操縦席に入れる….そういう安易な現実を見せて 機長の殉職を美化する風潮が継続される.操縦士なんて簡単に席を明渡してくれる. 結構,甘いもんじゃねぇか.そう感じる.                     おとなしく言うことを聞き,操縦席に犯人を導いた腰抜け全日空社員ドモは厳しく 処分されねばならぬ.安全神話の絶対的な要である操縦席に,包丁一本だけで簡単に 入れる….こんなバカな話が…あったよ.     ** 悪魔 **       ・目次に戻る